昨日、戦後最長となる95日間の延長を含む、245日間にわたる今年の通常国会が事実上閉幕しました。

衆議院、参議院での精力的な審議を通じ、できる限り丁寧な説明に努め、戦後最大の大改革と言える法律が多く成立し、実り多い国会とすることができました。
成長戦略に関わる法律は22本成立しています。
農協改革や電力システム改革法は、60年以上前の法律で、この間に世の中が大きく変わったにも関わらず改正することができなかった、正に「岩盤」と言える法律を改正することができました。
さらには女性の活躍、患者本位の医療制度改革、教育再生、地方創生を進める法律も成立しています。

平和安全法制が成立したことも、戦争を未然に防ぐ抑止力を高め、国民の皆様の命と平和な暮らしを守るために、大きな成果です。
一部の野党やマスコミから「戦争法案」「徴兵制復活」といった全く根拠のない、国民の不安を煽ろうとする議論が見られたのは大変残念でしたが、
審議の過程で日本を元気にする会、次世代の党、新党改革の野党3党と協議し、建設的な提案をいただいて法案へ賛同いただいたことは大変意義深いことです。

総理は国会の閉幕に合わせた会見で、少子高齢化という構造的な課題にチャレンジし、誰もが、家庭で、職場で、地域で、もっと活躍のできる
「1億総活躍」の時代をつくり上げていくことを打ち出し、そのための「新三本の矢」を発表しました。

第一の矢は「希望を生み出す強い経済」です。
アベノミクスにより、日本経済はデフレ脱却に向けた歩みを確実に進め、雇用・所得も改善し、好循環が回り始めています。
これからも経済最優先で、経済政策を一層加速させ、戦後最大の経済、戦後最大の国民の豊かさを目指し、「GDP600兆円」という目標を掲げました。

第二の矢は「夢をつむぐ子育て支援」です。
子どもを欲しいと思う方々に立ちはだかる様々な障壁を取り払い、希望をかなえることで達成される「出生率1.8」を目標とし、少子化の流れに終止符を打つために政策を総動員します。

第三の矢は「安心につながる社会保障」です。
高齢者の皆様のみならず、現役世代も安心できるものとする社会保障制度の改革・充実を目指し、その象徴として、仕事と介護を両立させる「介護離職ゼロ」を打ち出しました。

一昨日には安倍総理が自民党の総裁として正式に承認され、これから安倍政権は第二ステージ、新たなスタートを切ります。
引き続き安倍総理・総裁を支え、「1億総活躍社会」を築き上げるために全力を尽くしてまいります。