今週、8月6日、そして今日8月9日に、それぞれ69回目となる広島、長崎の原爆犠牲者慰霊平和記念式典が執り行われ、
安倍総理はあいさつの中で、非核三原則を堅持しつつ、核兵器廃絶、世界恒久平和の実現に力を惜しまないことを改めて誓いました。

69年前、原子爆弾により多くの尊い命が一瞬にして奪われました。
犠牲になった方々に謹んで哀悼の誠を捧げますとともに、今なお後遺症に苦しんでおられる皆様に心からお見舞い申し上げます。

この惨禍を二度と繰り返してはならない。
日本は唯一の被爆国として、これまで「核兵器のない世界」に向けた努力を重ねてきました。
安倍内閣も、あらゆる場を捉え、取り組みを進めています。

昨年の国連総会では、安倍総理が演説の中で「核兵器のない世界」に向けた決意を表明し、
日本が提出した核軍縮決議は、初めて100を超える共同提案国を得て、圧倒的な賛成多数で採択されました。

包括的核実験禁止条約の早期発効に向け、安倍総理が関係国首脳に条約の批准を働きかけるなど、核軍縮の地道な努力を重ねています。
今年四月には「軍縮・不拡散イニシアティブ」の外相会合を初めて被爆地の広島で開催しました。
各国の代表者に被爆の実状に触れていただき、核兵器廃絶に向けた「広島宣言」を採択、発信しました。
来年には、5年に一度の核兵器不拡散条約運用検討会議が開催されます。
被曝から70年という節目の年であり、日本は積極的に議論をリードしていく考えです。

来週8月15日には69回目の終戦の日を迎えます。
尊い命を失われた方々の犠牲の上に築かれている今の平和で豊かな日本を、次の世代に引き継いでいかなければなりません。
安倍内閣は、これまでの平和国家としての歩みを堅持しつつ、我が国だけでなく、国際社会の平和と安定、繁栄に積極的に貢献してまいります。