昨日、1月の訪日外国人旅行者数が前年同月比41%増の94万人であることが発表されました。
政府が観光立国を目指して「ビジットジャパン」事業を始めて10周年であった昨年、訪日外国人旅行者は初めて1000万人を達成したのに続き、順調に増加しています。

安倍内閣では観光立国の推進を成長戦略の大きな柱と位置づけ、閣僚会議を立ち上げて6月に「観光立国実現に向けたアクションプログラム」を策定しました。
「クールジャパン」とも連動して日本の魅力をわかりやすく伝えるための「日本ブランド」の発信、多言語への対応といった外国人観光客が旅行しやすい環境整備、国際会議の誘致など、戦略的、総合的な施策を実行することとしています。

その中でも特に、東南アジア5カ国のビザ発給要件を緩和したことは、すぐに効果が出ています。
免除した7月以降、前年の同時期と比べて、マレーシアは53%、タイは96%も増えました。

これまで空港や都市部に集中していた免税店を広く日本中に広め、外国人旅行者が免税店を利用しやすくすることを、既に国会に提出した税制改正法案の中に盛り込むなど、
できることから迅速に実行しています。

私も参加した、先日の観光立国推進閣僚会議でも、安倍総理から「2020年に向けて、2000万人の高みを目指す」という指示がありました。
現在、ソチオリンピックが開かれ、世界に感動を広げています。
2020年の東京五輪の効果を最大限に引き出して観光客を増やし、その恩恵を全国に広げる方針です。

日本の外国人旅行者数は2012年で世界第33位。
1位のフランスは8300万人もの外国人が訪れています。

日本は豊かな自然、世界に誇れる食文化、数多くの歴史的建造物など、観光資源が豊富な上に、清潔で治安も良いなど、好条件を多く備え、海外から旅行客を呼び込む余地はまだまだあります。

スピード感を持って「アクションプログラム」を実行するとともに、外国人旅行者に不便な規制や障害を徹底的に洗い出し、改革・改善を進めてまいります。