四年に一度、冬の平和とスポーツの祭典、第22回冬季五輪ソチ大会が開幕しました。
大会は23日までの17日間で、史上最多87の国と地域が参加し、こちらも史上最多の98種目が行われます。
日本からは選手113名が参加し、国民の関心も高いフィギュアスケートやスキージャンプ、スピードスケートなど、様々な種目で日本のメダルが期待されます。
選手の皆さまには日頃の厳しい練習の成果を思う存分発揮して、ベストな演技、素晴らしいプレーを通じて、私たちに夢や希望や勇気を与えてほしいと思います。

安倍総理はソチオリンピックの開会式に出席し、日本選手団を激励します。
これは同オリンピックの成功を重視するプーチン大統領からの強い招待に対して安倍総理が応え実現したものです。
現地では、並みいる要人が訪問している中、日本時間の本日夜、日露首脳会談が開催され、それに引き続き、昼食会も実施されます。安倍総理が日本の首相としては10年ぶりにモスクワを公式訪問した昨年4月を皮切りに、政権発足後1年あまりで早くも5回目となる首脳会談です。

アジア太平洋地域の情勢が大きく変わる中、日露関係は最も可能性に富んだ二国間関係と言えます。
したがって、日露関係の強化は両国の利益に合致するとともに、地域の安定と繁栄にもつながると考えます。

折しも昨日は「北方領土の日」でした。
北方領土問題は日露間に横たわる最大の懸案です。
ロシアとの交渉を進展させるために、政府と国民が一体となって取り組んでいかなければなりません。
決して容易な課題ではありませんが、安倍総理とプーチン大統領の信頼関係を深めながら、経済、文化、スポーツ、そして安全保障など幅広い分野で日露関係全体の発展を図る中で、本問題の最終解決に向け、ロシアとの間の平和条約締結交渉を前進させるべく、これからも粘り強く取り組んでまいります。

平和の祭典でもあるソチオリンピック、そして日露首脳会談。
スポーツでも、政治でも経済でも、日本とロシアとの間で友好と協力のパートナーシップが深まることを願ってやみません。