今週、55日間の臨時国会が閉幕しました。
今国会では政府が提出した法案の87%にあたる27法案を成立させることができました。

「成長戦略実行国会」と位置付けた今国会では、成長戦略の柱となる数々の重要な法案が成立しました。
民間投資を喚起し、グローバルな競争に打ち勝てる筋肉質な日本経済にするための「産業競争力強化法」
世界で一番ビジネスをしやすい環境を作り、規制改革の突破口となる「国家戦略特区法」
再生医療を経済を牽引する産業に育てるために安全性を確保しつつ研究を促進する法律
耕作放棄地の活用など農地の集積を加速し農業の構造改革を進めるための「農地集積バンク法」などです。
さらに、社会保障改革プログラム法では、少子化対策、医療、介護、年金など持続可能な社会保障制度に向けて今後の改革の道筋を示しました。

また、私が担当大臣として取り組んだ国家安全保障会議(日本版NSC)の法案も成立。
先週既に、会議の中核である四大臣会合を開催し、我が国初となる国家安全保障戦略や中国による「防空識別区」設定に対する対応などを審議しました。
日本周辺の安全保障環境が厳しさを増す中で、日本の安全と国民の生命・財産を守ることに大きく貢献します。
会議の発足により縦割りを排し、官邸の司令塔機能を強化することを通じて、一元的な外交・安全保障政策の立案・遂行ができます。

特定秘密保護法は、アメリカを始め関係国からの質の高い情報提供を受け、国家安全保障会議がより機能するために是非とも必要です。我が国、そして国民の安全を確保するための法律なのです。
様々な誤解があり、秘密の指定が恣意的になるのではないか、知る権利が侵害されるのでないかといった懸念や不安があることは承知しています。
一般の国民を処罰したり報道の自由を侵すようなことは、決してありません。
むしろ現在のルールよりも透明性は高まるのです。
法施行までの間に、こうした国民の懸念等を払拭できるよう、節目節目に丁寧に説明をしていきます。

先日、今年の漢字として「輪」が選ばれましたが、記者会見で私自身の今年の漢字を聞かれ「即」と答えました。
即断即決、即実行を心掛けているからです。
今後成立した法律に基づき、成長戦略などの政策をさらに加速させ、政治を前に進めてまいります。