現在、自民党の総裁選挙が行われています。
私は国難とも言える現在の日本を立て直し、未来に導くことができるのは、安倍晋三元総理をおいて他にいないと確信しています。
今回は安倍候補の総裁選所見表明演説の概要をご紹介します。

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東日本大震災は私達にとって本当につらい経験でしたが、同時に、大切なものは何か、守るべきものは何かを学びました。
南三陸では若い女性職員が一人でも多く住人を避難させようと最後までマイクを握って尊い命を落としました。
福島第一原発では、自衛隊、消防、職員などが被爆覚悟で、事態をコントロールさせようと努力しました。
彼らの行動は、大切な家族、ふるさと、故国日本を守るため、時に命を懸けねばならないこと、損得を超えた価値を教えてくれました。

今、日本の領土が脅かされています。円高によって経済は低迷し、若い人たちは将来に夢や希望を見いだせないでいます。
この日本の国難に身を挺して立ち向かうため立候補を決断しました。
そして、日本の領土・領海、国民の命は断固として守ることを宣誓したいと思います。

民主党政権の3年間で揺らいだ日米同盟関係を、再び強固にしなければなりません。
そのためにも、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈に変更する必要があります。
10年前、北朝鮮による拉致被害者が5人日本に帰ってきましたが、すべての拉致被害者が帰国し、その家族が自分の手で拉致被害者を抱きしめることができる日まで、私の使命は終わることはありません。
拉致問題を解決するためには、北朝鮮に国際的な圧力をかけて対話に持ち込むしか道はないと考えています。

本来なら、独立を回復した60年前、占領時代と決別して日本の伝統文化を基に新しい憲法を創るべきでした。
安倍内閣で憲法改正の手続き法である国民投票法を成立させました。
今こそ、この橋を渡って私たちの手で憲法を創るべきであります。

人の命を守るため3党合意を行い、社会保障と税の一体改革を進めていくことになりました。
大切なセーフティーネットである年金、医療、介護などの社会保障の給付を確実にするには経済を強くする必要があります。
消費税を上げる前にデフレから脱却するため、政府と日本銀行が一体となり、思い切った金融緩和を行うなど、政策を総動員して対応していきます。
また、子供たちの命を守る防災、経済成長のための公共投資は堂々とやるべきだと考えています。

経済を力強く成長させるために、新たな成長戦略が必要です。
私たちが政権を取れば、政府に日本経済再生本部を創設し、英知を結集して力強い成長戦略をつくり実行していきます。
成長の鍵は新しい技術、新しいビジネスアイデア、そして創造的な取り組みです。
安倍政権時代に世界で一番のスーパーコンピューターをつくるプロジェクトをスタートさせました。
今、それを使い、パーキンソン病、アルツハイマー病をはじめとする難病を治す新薬の開発などが進められています。
成長なくして財政再建はありません。成長していく精神を失った国には未来はないと思います。

私は総理として挫折を含め様々なことを学びました。その経験を生かして国難に立ち向かう決意です。

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