来週22日に行われる島根県主催の「竹島の日」記念式典に自民党代表として参加する予定です。
竹島が日本固有の領土であることを強く主張してまいります。

竹島は、歴史的にも国際法的にも日本固有の領土であることは間違いありませんが、韓国が戦後の「李承晩ライン」によって一方的に領有権を主張し、長く不法占拠を続けています。
日本の政権交代以降、韓国は急速に竹島の実効支配を強めています。

民主党政権は日韓併合100年となる一昨年、自民党の反対を無視して総理大臣談話を発表し、韓国統治を謝罪するとともに朝鮮王室儀軌などの図書を引き渡すことを表明しました。
文化財については、日韓基本条約と同時に締結された文化財・文化協力協定によって完全に解決済みです。それにもかかわらず贈り物のように引渡しを約束する一方で、韓国にある日本の図書は求めないという、片務的な日韓図書協定を締結しました。

昨年10月の韓国訪問では、野田総理は図書を引き渡すだけで、竹島問題には一切触れませんでした。
この訪問直後に、韓国は竹島に現場管理事務所を建設する計画を決定し、ファッションショーや国会議員も参加したコンサートを開催しました。
ソウル日本大使館前に従軍慰安婦像も建立されました。
下手に出る民主党政権に対し、韓国はあてつけるように攻勢を強めています。

韓国は諸外国にアピールする狙いで竹島を観光地化しようとしています。
海洋科学基地を着工し、防波堤建設計画も発表されています。
自民党政権では民間人の上陸でも強く抗議していましたから、秘かに計画されていたこれらの計画は、外交問題になることを恐れて発表すらされていませんでした。
それが民主党政権で着手され、国会で追求しても首脳外交で触れないばかりか、総理や外務大臣からは抗議の言葉すら出てきません。
事務的な抗議に対し「日本が関与する問題ではない」と言い切られるほど情けない状態になっています。

弱腰外交と日米関係悪化に付け込み、韓国ばかりでなく中国やロシアも強硬になっています。
竹島にしても尖閣諸島にしても、主張すべきを主張しなければ既成事実を積み重ねられてしまいます。外交は国益と国益のぶつかり合いであり、冷徹なものです。
絶対に譲ってはならないものについては、強い姿勢を示さなければなりません。
自民党は野党ではありますが、「竹島の日」をはじめ、あらゆる機会を捉えて強いメッセージを発信してまいります。