先週、柳田法務大臣が地元で開催した大臣就任祝賀会において、「法務大臣は個別事案については答えを差し控える、法と根拠に基づいて適切にやっている、この二つだけ覚えておけば良い。この二つだけ言っておけば国会を乗り切れる」という旨の、全く不真面目で国民を冒涜する発言をしました。

そもそも大臣就任祝賀会を開くことは大臣規範に抵触します。私もp総務大臣在任中に周りから祝賀会のお話をいただきましたが、開催しませんでした。ましてや、尖閣問題の中国人船長釈放を巡って、検察に判断をさせて政治責任を回避するという、法治国家の根幹を揺るがすような重大問題があったばかりです。また、大阪地検の証拠改ざん事件により、司法に対する国民の信頼が失われている矢先です。そのような中、所管大臣が祝賀会を催すこと自体、緊張感が無く、本来考えられないことです。

その上、このような国会そして国民を愚弄するとんでもない問題発言をしたことは、職務に対する使命感も責任感も全く感じられません。菅総理は即刻罷免するべきです。柳田大臣も素人で相応しくないことを自身でも認めています。その資質を欠いた不誠実な大臣を任命した総理の責任も問われます。誰も責任を取ろうとしない民主党の体質がここでも露呈しました。責任が及んでくることを恐れてか、辞めさせずに守ろうとしています。国会を通じて国民に対して真摯に説明することを拒否してきた柳田大臣を許してはならず、私たち自民党は今週にも不信任案および問責決議案を提出する考えです。

この臨時国会では、閣僚が相次いで失言する異常事態が続いています。「自衛隊は暴力装置である」であると、政府の中心的立場にいる仙石官房長官が、命がけで日本を守る自衛官を侮辱し士気を下げるような発言をしました。尖閣問題のビデオ映像流出について、馬渕国交大臣は第一報を受けた時間について虚偽の答弁をしました。北澤防衛大臣も、自衛隊の行事に政治的発言をする人を呼ばないよう事務次官通達を出す指示をし、言論統制をしようとする件で、失言と誤答弁を繰り返しました。蓮舫行政刷新担当大臣は国会内でファッション誌の写真撮影をして内規違反した件で、参院事務方に責任を押し付けるような嘘の答弁をして、その後に撤回。岡崎国家公安委員長も誤答弁により、審議が紛糾。タガが緩んでおり、末期症状としか言いようがありません。

もはや政権を担当する能力も責任感もない民主党政権の限界は、誰の目にも明らかです。日々国益を損ね続けている現政権を一刻も早く退場させるべく、国会で徹底的に追い込んでいきます。