来週21日より、羽田空港で4本目の滑走路と新国際線ターミナルの運用が始まります。
これにより発着枠が大幅に増え、羽田空港はハブ(国際拠点)空港に向けて大きく前進します。

世界的に国際旅客が大幅に増える中、成田空港が騒音問題などで発着枠に制限があったこともあり、国際旅客数は伸び悩み、日本の国際競争力への影響が出ていました。
羽田空港はこれまで国内線を中心としていましたが、その施設を拡張する際には国際化のために利用すべきと考え、
「羽田空港の国際化を推進する議員連盟」を10年前に立ち上げて活動し、自民党政権時代に国際化が決定しました。

現在、羽田空港の年間発着枠は30万回ですが、新滑走路の利用により平成25年までに44万7千回に増える予定です。
増分のうち当面3万回を国際線に振り分け、最終的には半分程度まで国際線にしていくべきと思っています。
今後、台北、上海、バンコクやニューヨーク、ロサンセルス、パリなど、17都市への定期便就航が決まっています。
今後、観光客などの旅客数が増え、国際航空貨物も増えます。
首都圏1都3県の経済波及効果は約1兆2千億円、雇用は11万人増加すると試算されています。
横浜駅から最速25分というアクセスの良さから、横浜市にも大きな経済波及効果があります。
来月には麻生政権下で横浜への誘致が決定したAPECが開催されますが、これからはこういった国際会議やイベントの誘致もさらに進むものと思います。

成長著しいアジアの航空需要はさらなる増加が予想され、今後は香港、上海、仁川(韓国)空港などとの国際競争が熾烈になります。
高い着陸料、施設の拡充、運営態勢の充実、成田空港とのアクセスなど、羽田空港にはアジアのハブ空港を目指して解決を急がなければならない課題も多くあります。

今年8月には横浜港を含む京浜港が、貨物増に向けて国が重点的に整備する国際コンテナ戦略港湾に選定されました。
空港、港湾の整備が大きく進みましたが、これからはその成果を最大限に活かし、新たな産業振興やビジネスの立地など横浜市の活性化の取り組みを加速させてまいります。