昨日10月1日、臨時国会が召集されました。
7月の参議院選挙で与党が過半数割れをした「ねじれ国会」となって初めての本格的な国会です。
開会日の昨日は、天皇陛下をお迎えしての開会式に引き続き、菅総理による所信表明演説がなされました。

総理の所信表明演説は、批判をかわすことばかり考えた、総花的で内容の乏しい演説でした。
演説からこの国の将来像といった「芯」が感じられないのは、国のあり方や根幹となる政策について、党全体で基本理念を共有できていない、民主党の致命傷が如実に表れています。

菅総理は所信表明の演説の中で、補正予算を今国会の「最大の課題」と述べました。
日本経済が円高株安という厳しい環境におかれていることで、自民党は先月上旬に5兆円規模の補正予算を提言していますが、民主党は国会が開会しても補正予算の基本的考え方すら示していません。
民主党の無責任さを象徴しています。

尖閣諸島問題を抱える外交についても、
「国民一人ひとりが自分の問題としてとらえ、国民全体で考える主体的で能動的な外交を展開していかなければならない」と述べ、まるで外交不手際の責任を国民に転嫁するかのような発言です。
国会開会に先立つ予算委員会での自民党の追及により、衝突の証拠ビデオを総理自身はまだ見ていないことが判明しました。
日本の主権に関わる問題にもかかわらず、ビデオも見ない無関心な姿からは、国益を守ろうという気概が全く感じられません。
世論の批判に焦ったのか、総理は国会日程を大きく変えてまで、当初欠席するとしていたアジア欧州会議に急遽出席することなりました。
しかし、ビデオで現状把握もしていない菅総理が、外国の首脳にどう説明をするのでしょう?外交成果をあげられるか甚だ疑問です。

参議院選挙前に民主党が国会を強引に終わらせたしわ寄せで、今国会には法案が多く残っています。
郵政改革を逆戻りさせる法案、日本だけ犠牲を払ってCO2を25%削減する法案などの成立を目指す意向を示していますが、日本経済の足かせとなるこれらの法案は必ずや阻止します。

民主党代表選による政治空白や民主党の失政が重なり、経済、外交、社会保障など課題が山積しています。
無責任な民主党政権を正すべく、責任ある野党として徹底的に追求してまいります。