コルシカ島レース8日目。

99チーム参加中、現時点でフルコースで戦っているのは34チーム、うち6チームがゴール。
他はショートカット、ランク外、棄権のカテゴリーになる。

途中、悪天候の影響でカヤックが中止になったり、コースが短くなったりしている中で、全コースを完走したのは6チームというから、今大会の難易度がよくわかる。

 

さてイーストウインドといえば、5日目にトモゾーが転倒による手首負傷で握力がほぼゼロ状態になり、この後に続くキャニオニングやパックラフトはNGとのドクターの診断により、レースを断念。
ここでイーストウインドのレース離脱が決まった。

 

今大会のため、荒波でのシーカヤックやキャニオニングの練習を積み重ねてきた。
個々の仕事や家族の時間を減らし、トレーニングに費やしてきた。

ゆえにここで止めることを決定したのは断腸の思いであったと想像する。

 

アドベンチャーレースは自然が舞台である。

熱射、極寒、嵐、雷、荒波、降雪・・・あらゆる天候が突然牙をむく。
ルートもアップダウンが激しく、時にトゲだらけの樹林を行軍する。

当然夜は電灯などあるわけもない。

加えて睡眠や食事が満足には取れないどころか、休憩すらままにならない。

 

そんな中でレースだ。
誰がケガをしても不思議はない。

むしろ無傷でいる選手など、そこにはいない。

 

軍曹タナカは言う。

 

「アドベンチャーレースではトラブルが起きるのが当然。

そしてトラブルが来た時こそ、チームワークの出番。

 

起きた事は仕方ない。受け入れるしかない。

ここで環境や人のせいにしても何も解決しない。

 

ならばこの事態をどう解決するか。

それに向けて今自分は何をすべきか。

それが決まったら後は進むだけ。

 

もし解決方法が見つからないなら、とりあえず前に進め。

一歩踏み出せば、何か見つかるかもしれない。

止まっているだけでは何も解決しない」

 

失敗やトラブルから学ぶことは大きい。
この大きな学びのチャンスを受けるも辞退するも自分次第。

 

トモゾーがいなくなり、ランク外が決定したイーストウインド。

今3人でレースを続けている。

そして何より責任を感じているトモゾー自身も、今チームのために何ができるかを考えていると思う。

 

失敗やトラブルは当然起きる。

どんな立場の人にも起きる。

 

だからこそ、その人の立場でできる限りのことを全力でやる。

きっとそこには、それぞれの大きな成長があるはずだ。

 

がんばれ!

超がんばれ!!

 

 

写真:石川貴大