(春日井市議会建設委員会2019.3.11)

平成31年度春日井市一般会計予算中

高蔵寺ニュータウン創生事業80,574千円について

末永けい

予算説明書の171ページ、お願いいたします。高蔵寺ニュータウン創生事業の中のスマートウェルネスを目指した団地再生の推進についてなんですが、市として「スマートウェルネス」という言葉の意味をどのように位置づけているのかということと、スマートウェルネスに取り組む意義について所見を伺いたいと思います。

水野ニュータウン創生課長 まずスマートウェルネスの意味につきましては、「健康かつ生きがいを持ち、安全安心で豊かな生活を営むことをまちづくりの中心に位置づけ、住民が健康で元気に幸せに暮らせることを目指す都市モデル」のことでございます。取り組む意義といたしましては、高蔵寺ニュータウンが高齢者だけでなく若者世代も将来に向けて安心して住み続けられるまちとなることを目指していることから、平成28、29年度に愛知県が主体となりまして、高森台、石尾台地区をモデルとして、地域包括ケア団地モデル検討が行われたことなどもございまして、まずは高森台地区をモデルとして取り組みを進めてまいります。また、将来的には全市的に広げてまいりたいというふうに考えております。

末永けい

今お話のありました地域包括ケア団地モデル検討についてなんですけども、これは平成28年、29年度に愛知県が主体となって行われたんですけども、そのモデル検討はどのように総括されているのかお尋ねしたいと思います。また、今後の愛知県との連携・かかわり方について所見を伺います。

水野ニュータウン創生課長 検討の総括といたしましては、愛知県が作成した検討の報告書におきまして、団地に居住する高齢者が心の豊かさや生きがいを持ちながら、地域で安心して暮らし続けることができるようにするという、まさにスマートウェルネスを目指したまちづくりを行うため具体的な12の取り組みが立案されております。具体的には、高森台地区における県有地へのサービスつき高齢者向け住宅などの誘致、それからUR賃貸住宅団地内の集会所の無償利用によるサロン活動の場の整備、それから高森山公園等への健康器具コグニラダーの設置、ハートフルパーキングの取り組み実施などが挙げられまして、モデル地区だけでなく全市的に広がっている取り組みもあり、引き続き取り組みを継続してまいります。愛知県としましては、検討結果が県内市町村や関係団体などに広く活用されることを望んでいることから、今後必要に応じて協力してまいりたいと考えております。

末永けい

わかりました。そこで、今回予算計上されている内容についてお尋ねしますが、高森台エリアに関する基本計画策定等委託450万円が計上されているんですけども、こちらの委託内容とか具体的にどのような内容を計画に盛り込む考えなのか、お尋ねします。

水野ニュータウン創生課長 高森台エリアに関する基本計画策定等委託につきましては、高森台地区でスマートウェルネスを目指した都市モデルを構築するために必要な都市機能やその効果などを内容とする基本計画を策定するものでございます。基本計画の策定にあたりましては、UR都市機構の団地再生事業、高森山の遊歩道、県有地にある福祉施設など、健康・福祉・医療といった都市機能に着目しながら、高森台エリアのあるべき姿を検討してまいります。

末永けい

今説明もありましたように、健康や福祉、医療とか、こういったことは主にシニア世代に関心の高い取り組みが多いように感じますけども、実際に高森台の住民の方から伺った声としましては、若い世代が入居してくるような施設整備や施策を行ってほしいという要望を受けております。また、先日も指摘をしましたけども、リ・ニュータウン計画の最も重要な指標である人口と子育て世代の割合について、リ・ニュータウン計画策定後3年を経過した段階においても、年々減少が続いております。したがって、スマートウェルネスのまちづくりは子育て世代など若年世代を呼び込むことを念頭に進めるべきだと考えますが、所見を伺いたいと思います。

水野ニュータウン創生課長 スマートウェルネスの取り組みにつきましては、先行してサービスつき高齢者住宅の誘致ですとかハートフルパーキングなどの取り組みを行っており、今後は高森山との連携を意識したウォーキング等のスポーツ・健康づくり機能など、高齢者だけでなく子育て世代も対象とした機能の導入も検討しまして、若い世代に居住地として選んでいただけるよう取り組みのほうを進めてまいります。

【末永けい関連質問】

リ・ニュータウン計画の目標値「人口」「子育て世代の割合」が年々減少。現行計画は対応できていない。