(2020年2月4日建設委員会 Ⅵ 春日井市公共下水道事業経営戦略(案)について)

末永けい

今回の戦略案なんですけども、使用料単価が今100円であるところが、令和2年に130円に改定、で、令和4年に150円に改定ということで、市民生活においては非常に家計が圧迫されるというか、ほんとにこの使用料の改定に関しては厳しい判断になってくるなと感じてるんですけども、実際に市民の方からお風呂に入る回数を、毎日入ってるのが2日に1回にしなきゃいけないとか、そういう声も実際入ってるんですね。だからほんとに、市としてできる限りの経営努力をしたというところをしっかりと示していかなきゃいけないし、これからもそれをやっていかなきゃいけないと思うんですね。そこでお尋ねしたいんですが、目標値のところですね、81ページです。前回の中間案のときに、私、市として経営努力を行ったことがわかる、市の経営努力に対応した指標の目標値の設定ということで、汚水処理原価のところについて指摘をさせていただきまして、分流式控除前の汚水処理原価を設定していただきました。これについては適切だと思うんですけども。で、そのときの説明では、令和11年の試算値が166.6円という数字だったんですけども、今回170円というふうになっていますが、その変更の要因というか、計算の根拠について教えてください。

橋本上下水道経営課長 この汚水処理原価の計算ですが、先ほど小林委員からの御質問でもお答えさせていただきましたところでございますが、計算の仕方としましては、汚水処理費用を年間の有収水量で割って算出するものでございます。中間案の時点でお答えさせていただいたところでは、令和11年度の想定の汚水処理費用は36億3,343万7,000円、年間有収水量が2,181万5,569立方メートルと見込んでおりまして、これを割りますと1立方メートル当たり約166.6円ということでしたので、そういった形でお答えをさせていただきました。今度の最終案におきましては、資料の15ページの「2 中間案からの変更点」として、「令和2年度予算及び国・県から公表された最新のデータに修正」とありますように、最新のデータへの修正を行った結果、この年間有収水量の見込みが減少をいたしまして、令和11年度の年間有収水量が2,131万4,677立方メートルとなり、約50万立方メートルほど減少をしているというところから、汚水処理費用のほうは変わらないんですけれども、分母のほうが変わったということで、計算をしますと1立方メートル当たり約170.5円となります。今回の目標値におきましては、この値を切り捨てという形で1円単位に丸めて令和11年度の目標値を170円とさせていただいたものでございます。

末永けい

その数字の根拠はわかりました。それで、この分流式控除前の汚水処理原価、令和11年度の170円というのを、やはりそれを下回るように経営を努力していくということだと思うんですけども、その方策として、例えばどういうことをするとこの汚水処理原価を下げられるのかという何か具体事例はあるんですかね。何か、考えてる、想定してることはありますか。

橋本上下水道経営課長 経営健全化の取り組みに関しましては、経営戦略の中でも、別冊2の32ページですね、「第6章 課題の解決に向けて」のところから書いてございます経営健全化に関する施策を行っていくというふうに、まずは考えております。

末永けい

先ほども話がありましたように、不明水のことですね。それがほんとに気になってまして、市全体で16.6%の不明水がありますよね。だから、これを減らすことによって汚水処理原価も下げていくということは、非常に有効なのかなというふうに思います。やはりこれだけのロスが出ているということは、市民に対して、下水道の利用者に対して申しわけないなというところがあると思うので。そこは自然現象でもありますが、当局の方もぜひここは努力をしていただきたいなというふうに思います。

 

(参考)

春日井市公共下水道事業経営戦略