(報告第20号「令和元年度高蔵寺まちづくり株式会社の経営状況について」に対する本会議質疑)

末永けい

 令和元年度の事業計画の中で,2住宅流通促進事業のセグメントの損益,収支の詳細と事業内容や対象物件,戸数などの詳細についてお伺いします。

(まちづくり推進部長)

 住宅流通促進事業の収支予算につきましては,収入は347万3,000円,支出は人件費,藤山台戸建て住宅のリノベーション費用の長期借り入れに対する利息など計397万6,000円,税引き後の純利益はマイナス50万3,000円です。
 事業内容につきましては,会社が空き家の戸建て住宅を所有者から借り受け,DIYによるリノベーションやリフォームした物件を新たな居住者へ賃貸する戸建て賃貸住宅管理事業として,藤山台,岩成台,高森台に1件ずつ,合計3件の住宅管理を行います。
 また,会社が中央台のUR分譲集合住宅の1室を購入し,DIYによるリノベーションを行った物件を新たな居住者へ賃貸する集合賃貸住宅管理事業として住宅管理を行います。
 その他,新規物件の掘り起こしを行い,市内の不動産事業者と連携した戸建てや集合住宅の流通に寄与する取り組みを行ってまいります。

 

末永けい

 現状ニュータウンの空き家,空き室の状況について,直近のデータではどのようになっているのか,お尋ねします。

(まちづくり推進部長)

 高蔵寺ニュータウンの空き家数と空き家率につきましては,平成29年10月現在の調査結果でございますが,戸建て住宅とタウンハウスの戸数9,855戸に対し,空き家数は286戸,空き家率は2.9%,分譲マンション住宅戸数2,603戸に対し,空き室146戸,空き室率は5.6%でございます。

 

末永けい

 1回目で御説明がありましたように,まち会社が借り受けたり,購入したりして,空き家の解消した実績はまだ数件であると思います。その一方で,今御説明ありましたニュータウンの空き家は戸建てで286件,分譲マンションの空き室は146件あるということであります。
 今後も空き家や空き室は急速にふえていくということが予想されている中で,まち会社としては,最終的にどれだけの空き家,空き室を解消しようとしているのかが重要であります。
 まち会社として何かしら空き家,空き室の解消する目標値,あるいは営業目標を持って取り組んでおられるのか。また,あわせて今後の住宅流通促進事業の事業展開をどのように考えているのか,お尋ねします。

(まちづくり推進部長)

 まず,今後の展開につきましては,現在までに得た若い世代向けのDIYモデル住宅5物件の実績を活用し,新規物件の掘り起こしを行うとともに,DIYモデル住宅やその手法の紹介,必要に応じて会社に登録しているDIYをお手伝いするDIYサポーターの派遣などの事業を展開してまいります。
 目標値につきましては,高蔵寺リ・ニュータウン計画で掲げる目標値である戸建て住宅の空き家率3.2%以下を意識しながら事業を行ってまいりますが,会社が対応できる物件数にも限りがあることから,売却等を希望される方には民間の不動産事業者を紹介するなど,他の不動産流通の関係者とも連携協力しながら目標値が達成できるよう事業を進めてまいります。