(末永けい渾身の街頭の訴えの一幕)
グルッポ開所から半年がたち,敷地内の駐車場の増設を多くの皆様が望まれています。市当局には利用者の声を真摯に受けとめ,利用者の視点で考えてもらいたいという切なる願いで質問を行いました。(末永けい 一般質問)
末永けい
平成28年6月定例会において,私は旧藤山台東小学校施設を活用した多世代交流拠点の駐車場の確保についてお尋ねをしました。グルッポふじとう(旧藤山台東小学校施設)は,既に開所前の検討段階から敷地内に駐車場が少ないことを危惧,懸念する声が上がっておりました。図書館を初め地域包括支援センター,コミュニティカフェ,児童館,市民活動室など,多様な複合機能を持つことから,施設がにぎわうほど駐車場ニーズが出てくることは容易に想像がつきました。
お子様連れなどの図書室の利用者の方が児童書などの本を複数借りると,大変荷物が重たくなりますし,利用者は近隣住民だけではなく,大勢の方が自動車を利用されてお越しになることを指摘してきました。案の定,現在多方面から駐車場を敷地内に増設することを求める多くの声が上がっています。
開所から半年がたち,市民・利用者ニーズや開所後の状況,現状をしっかりと分析し,今後の方向性を考えるときにあります。市民の方の声の一部を御紹介します。
「駐車場が遠いので大変です。子連れで本をたくさん借りて,おじいちゃん,おばあちゃんもきっとそうだろうと思います。暑い夏もとても大変でした。お年寄りや子どものための施設であれば,使用しない運動場を駐車場として開放し,使うときだけにしてください。」別の方からも,「敷地内の駐車場が少ない。子どもの遊ばないグラウンドを駐車場にしてほしい。数少ない駐車場に車が入り込んで迷惑だ」といった声です。
こうした切実な声は,私に聞こえてくるだけではなく,市やまちづくり会社は多くの市民,利用者の声を把握されているはずです。
(1)グルッポふじとうの利用状況について。
グルッポふじとうが開所して半年が経過するところですが,図書館などの利用者数の状況をお尋ねします。また,市や指定管理者はどのような利用者の声を聞いているのか,お尋ねします。
(2)敷地の利用状況について。
建物が建っている以外の運動場や広場などの敷地は現在どのような利用形態をとっているのか,お尋ねします。
(3)市の対応について。
敷地内への駐車場の増設について,市はどのように検討をしているのか,お尋ねします。
(市の答弁)
初めに,グルッポふじとうの利用者数につきましては,図書館の貸し出し人数が毎月約9,000人,児童館の利用者数は毎月約3,500人となっており,館全体といたしましては,毎月約4万人の方に御来館いただいております。
利用者の声につきましては,グルッポふじとう内に設置している御意見箱等において,敷地内の駐車場の増設を望む御意見をいただいている一方,高齢者の活動の場や幼児用遊具の設置など,運動場をより有効に活用してほしいとの御意見もいただいております。
次に,敷地の利用状況でございますが,運動場につきましては,一般の利用者や子どもたちが自由に使用することができるスペースとしており,キャッチボールや自転車の練習などに幅広く利用されております。
また,各種団体が行うイベントの会場として利用されているほか,全館を使用するイベントの際には臨時駐車場としても活用しています。なお,サッカーや野球などの団体スポーツを目的とした貸し出しはしておりません。
広場につきましては,自由な時間を過ごす憩いの場として活用しており,コミュニティカフェと連動したフリーマーケットなどのイベントでも使用するなど,施設のにぎわいの中心として活用しております。
3点目の市の対応につきましては,グルッポふじとうは4月に開所以来,親子連れや小学生から高校生,高齢者,障がいをお持ちの方々まで多くの皆様に御利用いただいております。敷地内への駐車場の増設は運動場への整備が想定されますが,運動場につきましては,施設のコンセプトである多世代を対象とした空間としての活用を予定しております。
今後,グルッポふじとうをより魅力ある施設とするため,現在,運動場へのさらなる多世代交流を促進できる機能の導入を検討しておりますので,敷地内での駐車場の増設は考えておりません。
この答弁、おかしくないですか?新たな施設を作るのなら、さらに駐車場ニーズは高まりませんか?
末永けい
グルッポふじとうについてですが,敷地内での駐車場の増設を望む声を市としても把握されているということがわかりましたので,今後の方針を考えるために,グルッポの開設後の状況の評価,市民ニーズを客観的に分析する必要があると思います。
グルッポふじとう駐車場の活用に関する管理者へのヒアリングを行ったとお聞きしております。ヒアリング対象は,まちづくり会社,まちのエキスパネット,地域包括支援センター,児童館,図書館です。利用者の声を一番受けとめている現場の声が一番切実なので,非常に意義のあるデータだと思いますので,ヒアリングの中身とヒアリング結果の詳細をお答えいただきたいと思います。
グルッポふじとう運動場の活用に関するアンケート集計結果,アンケートの対象者は誰で,何人か。アンケート内容はどのような項目なのか。結果,利用者からの声として,何名中何人が駐車場に関する意見であったのか。また,活用方法の検討(職員)として,どのような活用方法が一番多い意見だったのか。
また,活用方法別にお尋ねしますが,駐車場,広いスペース,イベントの開催,遊具,健康遊具,動物との触れ合い,買い物(移動販売),ベンチ,バス停,畑,ウオーキングコース,それぞれの数値についてお尋ねします。
(市の答弁)
アンケートにつきましては,施設に勤務する職員41名を対象に行っておりまして,利用者から,運動場があいているので駐車場にしてほしいなどといった駐車場に関する御意見を31人の職員が聞いております。
また,運動場の活用方法につきましては,これは複数回答可で聞いておりまして,駐車場の増設が23名,そのほか有効活用に関するものが47名,内訳としましては,広いスペースが11,イベントの開催が11,遊具に関するものが8,健康遊具が4,動物との触れ合いが3,買い物(移動販売)が3,ベンチが2,バス停が2,畑が2,ウオーキングコースが1となっております。
駐車場ニーズがあることは、疑いを挟む余地はないことが示されました👆アンケート結果を生かさないのであれば、一体何のためにアンケートをしたのでしょうか?
末永けい
グルッポの図書館の利用状況についてですが,昨年度までの東部市民センターの図書室と比較してどのような状況になっているのか,お尋ねします。
(市の答弁)
図書館の利用状況につきましては,昨年度の東部市民センター図書室の実績と比較いたしますと,利用者数,貸し出し冊数ともにおおむね1.3倍となっております。
末永けい
敷地の利用状況についてですが,運動場,広場など建物が建っている以外の敷地を利用して,週1とか月1など定期的に開催しているイベントや利用している団体はあるのかどうか,お尋ねします。
(市の答弁)
施設開所からまだ半年足らずであり,定期的に開催しているイベントや利用している団体はございません。
末永けい
東部市民センターのときと比べて,図書館だけでも利用者が1.3倍になっており,グルッポは地域包括や児童館などほかの施設もある複合施設になっておりますので,なおさら駐車場が敷地内に足りていないわけです。東部市民センターの図書室に通っていた方からは,グルッポに移って,駐車場が不便で,図書館を利用しなくなったという声までお聞きをしております。
しかし,グルッポは図書館や地域包括など市民生活に欠かせない重要な行政機能を有しておりますので,老若男女,誰にとっても通いやすい,利用しやすい施設とすることが市の務めであります。市民ニーズも高くない,優先度が低いことに敷地を使おうと考えるのではなく,大勢の利用者の方々が困っているわけですから,現にグルッポを利用している方々の利便性の向上を優先すべきで,敷地内の駐車場を増設することに議論の余地はないと思うんです。私も利用者の方も,運動場の全てを駐車場にすべきなんていうことは,そんな話はしておりません。25台でも増設すれば相当混雑は緩和されます。
敷地内の駐車場の混雑状況について,市はどのように把握されているのかお尋ねします。
また,敷地内に駐車場を25台増設した場合,そのコストはどのぐらいを想定しているのか,お尋ねします。
(市の答弁)
敷地内の駐車場の混雑状況につきましては,終日おおむね満車となっておりますが,北部駐車場を含めた駐車場全体としてはまだ十分余裕がございます。
駐車場の増設コストについては算定しておりません。
論点をずらした非常に不誠実な答弁です。北部駐車場は遠くて時間もかかり不便だからみんなが困っているのに。。。市民に寄り添うどころか、他人事というか、当事者意識がないというか。。。担当部局は利用者の切実な声を聞いていないのでしょうか?
末永けい
市としては,グルッポの施設利用者は今後さらにふえていくというふうに見ているのか,横ばいで推移するのか,あるいは減っていくと見ているのか。見通しなしに事業を進めているということはないと思いますので,グルッポの利用者の今後の見通しについてお聞きします。
それから,最後に市長にお聞きします。1回目で,運動場を活用することを考えているから敷地内に駐車場をつくらないという趣旨の発言だと思うのですが,新しい機能を運動場に持っていくつもりだと,なおさら施設の利用者がふえますので,既に満車の状態なのに,今後どういうふうに対応していくんでしょうか。敷地内の駐車場増設を望む市民ニーズが非常に高いということは,先ほどのアンケートの集計結果で明白であります。なぜその声に応えないのか。どのような基準で政策の優先度を決めているのか,市長にお尋ねします。
(市の答弁)
当初,グルッポふじとうについてはいろいろな御意見がありました。少なくとも3校を統合してはいけない,反対だという意見からずっと始まってきたわけであります。そういう中で,市としてもやはりコミュニティのいろいろなことは必要だろうということで,藤山台東小学校をああいう形にして,ありがたいことに,非常に御好評をいただいております。
そういう中で,もう一つの意見として,当初から,非常に広いスペースを有効活用したい,運動場をいろいろな形で有効活用できるといいよねという意見がありました。そういう中で,まず施設の建物の中をやろうじゃないか。その活用状況を見ながら運動場の活用も進めようということで,同時に駐車場を北のところにも設けたわけであります。
ですから,グルッポふじとうというのか,旧藤山台東小学校のエリアだけではなくて,周りも数百メートルのところを全体を見て,駐車場をどうするんだ,施設の中をどうするんだということで考えておるし,今はその中で運動場の有効活用の検討を進めているというところであります。
そういうところの中で,10台,20台の駐車場を敷地内にふやすのが本当にいいのか。例えば25台ふやしたら,あと30台ふやしてくれだとか,いろいろな御意見が出る。そういうことも考えながらやることが必要であって,何も今のものをそのままでいい,あるいは何も駐車場をつくらないと言っているのではなくて,全体フレームの中で運動場の有効活用をまず考えていくことが必要だろうという中であります。
今後の利用形態については今,全体を絡める中で考えているというところであります。
一回目の答弁と矛盾してませんか?
さらに...
末永けい
議事進行。事務局のほうにグルッポの施設の利用者数の今後の見通しについてお聞きしましたので,その点についてお答えください。
(議長)
答弁漏れに当たらないと考えております。
明らかに答弁漏れです。こんな議事運営がまかり通って良いのでしょうか?
春日井市議会は本会議で3回までしか質問ができませんので、精一杯質問しましたが、これが実態です。結局、市民利用者ニーズに寄り添う市の姿勢は感じられず、今後の見通しも不明瞭です。