春日井市国民健康保険事業特別会計予算について、質問を行いました。(末永けい 文教経済委員会)

末永けい

第6号議案春日井市国民健康保険事業特別会計予算中、その他繰入金855,864千円の内訳は?

(市の答弁)

その他繰入金8億5,586万4,000円の内訳につきましては、財源補填に係るものが6億5,000万円、健診などの保健事業に係るものが1億8,832万8,000円、葬祭費に係るものが1,750万円となっております。

 

末永けい

財源補填に係る6億5,000万円は昨年度比ではどのぐらい増えていますか、減っていますか。

(市の答弁)

財源補填分につきましては、昨年度に比べて1億8,000万円減額しております。

 

末永けい

県の運営方針によりますと、「赤字市町村は、収納率の向上や医療費適正化等の取組を進め、新たな赤字が発生しないようにするとともに、目標年次を踏まえ計画的に保険料(税)率を適切な水準に近づけていくなどにより、赤字の計画的・段階的な解消に努めるものとする」とあります。赤字解消計画については本市ではどういう体制で進めていく考えなのかお尋ねします。

(市の答弁)

赤字補填計画につきましては、県からの通知が一昨日、26日に届いたところでございますが、こちらにつきましては県と協議の上、本年度中に策定することになっております。

 

末永けい
組織体制として、国保運営協議会がありますが、そちらに諮りながら進めるということなのか、事務局だけでつくっていくのか、そのあたりのお考えをお聞かせください。

(市の答弁)

赤字削減・解消計画における繰入金につきましては、予算調整の中で、そのときどきの状況を勘案し検討する事項であることから、国民健康保険運営協議会に諮問することは考えておりません。

 

末永けい

 県の国民健康保険運営方針では、「なお、被保険者の保険料(税)負担が短期間で著しく増加しないよう配慮し、関係者の納得と理解が得られる範囲で現実的な赤字の解消・削減を進めていくものとする」というふうにあるんですね。要するに、関係者の納得と理解が得られる範囲でという部分で、誰の声を聞いていくのかということが私は重要だと思っているんですね。したがって、国保運営協議会に、これを諮るというのは当たり前だと思うんですけれども、そのあたりのお考えはいかがですか。

(市の答弁)

国民健康保険運営協議会につきましては、繰入金の内容が保険税率等に関係する部分もございますので、必要に応じて報告等を行っていくことを考えております。

 

末永けい

国保運営協議会は第三者機関というか、諮問機関でありまして、赤字解消計画はそこに諮りながら、丁寧に進めていくべき性質のものなんじゃないかなというふうに思っているんです。そこで、国保運営協議会の委員にかかる予算が挙がっていますが、現在の国保運営協議会の委員には、公募委員の方はいらっしゃるんでしょうか。

(市の答弁)

現在、公募委員の方はみえません

 

末永けい

そうすると、被保険者を代表する委員の方はどういうふうに選ばれているんですか。

(市の答弁)

被保険者を代表する委員の選任につきましては、国保の運営に十分な理解と熱意を有する人物という視点で委員を選任しております。

 

末永けい

国民健康保険の運営や赤字解消計画の策定と推進は、多くの市民の方の生活に直結するものですので、広く意見を入れていく必要があります。したがって、公募の委員をしっかりと選任していただきたいというふうに思っているんです。全国的にみても、県の国保運営協議会でも、ほかの市町村でも公募委員を募集・選任しているんですね。本市において公募の委員を導入する考えについてお尋ねします。

(市の答弁)

現時点ではその考えはございません。

 

末永けい

その考えの根拠は?

(市の答弁)

根拠というお話ですが、現時点ではその考えは、今のところございません。

 

!市役所は市民の皆さまから税金を預か税金を使って公共サービスを行っている以上、市役所は何かを「する」、「しない」の意思決定をするに当たって、その根拠が説明できないというのは、あってはならないことですし、とても恥ずかしいことだと思います。徴税機関かつ執行機関である市役所が根拠なく事業を進めている状態は、市民としてとても看過できるものではありません。

 

末永けい

国民健康保険運営協議会の委員のなかに公募委員を入れることを強く要望します。

ひらめき電球今どき、頑なに協議会に公募委員を入れないという市当局の姿勢は、市民協働の理念とは相容れないもので理解に苦しみます。

 

(参考)

愛知県国民健康保険運営方針

春日井市国民健康保険運営協議会