第4号議案 平成30年度春日井市一般会計予算中、小中学校PTA連絡協議会補助金について質問を行いました。(末永けい 文教経済委員会)

末永けい

小中学校PTA連絡協議会補助金について事業内容の説明をお願いいたします。

(市の答弁)

小中学校PTA連絡協議会補助金につきましては、PTA活動の推進を図る事業、児童生徒の健全な成長を図る事業、成人教育の推進を図る事業、学校及び保護者の連携を図る事業、子どもの安全確保を図る事業に対して補助金を支給するものでございます。

 

末永けい

PTAについては、保護者団体として学校行事とか地域でいろいろな取り組みをされているということは理解しているのですが、その一方で、役員の決め方に対して疑問の声があったり、活動する中で強い心理的ストレスを感じている保護者の方の声が私のほうに届いております。また、今日では、共働きや一人親家庭の増加、ご家族の介護、また夜勤をされている方など参加が難しいという方も非常に多くいらっしゃいます。しかし、周りの空気とか、あと子どものためにと、やっぱりどうしても考えてしまうと思いますので、精神的に追い詰められてしまうという保護者の方が多くいらっしゃると危惧しております。市は小中学校PTA連絡協議会に対する補助金をこうやって予算計上している以上、市や市教委は改善に向けて取り組んでいかなければいけないと思いますが、精神的な負担を抱えている保護者の声についてはどのように認識していますか?

(市の答弁)

PTAの役員・委員の選出に関しましてさまざまなお声を聞いております。そして、その選出について各学校に確認をとっていますが、原則、その選出のルールを決めているものの、さまざま、その家庭環境等ありますので、「個別には対応を配慮させていただいております」と聞いております。また、市の校長会においてもこの問題を共有しておりまして、その対応についてPTA会長さんと相談しながらというふうに聞いているところでございます。

 

末永けい

PTAの加入については、あくまで任意で自由意思ですが、加入について任意だということを、学校はどのように保護者に通知していますか。

(市の答弁)

春日井市小中学校PTA連絡協議会のホームページには任意団体と明記されておりますし、それから各学校においては、新一年生の場合は入学式のあと、PTA会長より口頭によってその任意団体であるということが、子どもたちの教育のためにぜひご協力いただきたいという旨の話をさせていただいております。在校生については、毎年4月のPTA総会の折に、PTA会長のほうからその旨連絡・周知をしているところでございます。

 

末永けい

入会の意思確認に関してはどのようになさっていますか。

(市の答弁)

特別に紙を配って入りますか、入りませんかというところの確認はしてないところで、任意団体でありますので、強制するものではございません。お声があるならば、PTA会費を4月の集金あるいは5月の場合の学校もあると思いますが、その時点で意思表示をしていただければ全然、学校としては対応ができる状況でございます。

 

末永けい

ということは、自動加入になっているということですね。

(市の答弁)

基本的には入らないという意思表示がなければ御理解いただいたものというふうに理解をしているところだと聞いております。

 

ひらめき電球これは大問題ですあせる入らないという意思表示がなければ入会になるということは、(入らないという意思表示をすることに心理的なハードルがあれば)実質的に「強制加入」になってしまっていると言っても過言ではありません。任意加入ですから入会の意思確認を個々に行うべきですし、尚且つ会費(金銭)が発生するものですので、一般的な契約行為としていかがなものでしょうか。

 

末永けい

そこは改めたほうがいいんじゃないかなと思いますね。任意団体ですし、入会の意思確認をとるべきだと思います。所見をお尋ねします。

(市の答弁)

学校教育課として、役員の選出について、こうしてくださいという指導の立場にないので、この場でお答えしかねるところがあるんですが、校長会、それからPTA会長と、問題は情報共有しておりますので、その辺の改善がされていくといいなというふうに思うところでございます。

 

末永けい

退会については、例えば引きとめにあったりとか、そういうことはないということでよろしいですか。

(市の答弁)

退会についても、それを引きとめるような操作はないというふうに聞いております。ですが、デメリットというのか、PTA会費をそこで納めなくなりますので、その分の、これまでのPTA活動に対してPTA会費上で行われていた部分のメリットがなくなるというところは御理解をいただかなくてはいけないかなと思っております。

 

末永けい

役員の選出の仕方なんですが、する意思のない保護者の中から、例えば抽選で選んだりだとか、そういったことはないようにしていただきたい。どのように配慮していく必要があるとお考えですか。

(市の答弁)

PTAについては、先ほど確認がされましたが、任意団体であることから、その会費、それから役員の選出については、会員相互の中で選出されているというふうには考えておりますが、個別に配慮できるところについては相談には、各学校、のっているふうに聞いております。

 

末永けい

そういった問題があることを市として認識していると受けとめました。仮に、入会しなかったりとか、役員をいろんな理由でできないとか、お断りした場合に、お子さんのほうが不利益を被ってはいけないなと思うんですね。そういうことはありませんね。

(市の答弁)

今回、末永委員からいろいろ御質問いただいていて、学校教育課としても回答させていただいているところなんですが、PTAの活動に対して、学校教育課として何かしら指導だとか意見を言うとかという立場にないものですから、不利益にならないような形になるように、市校長会等も問題を共有しているというふうに聞いていますということで回答させていただいてますので。その辺を御理解よろしくお願いいたします。

 

末永けい

指導していく立場にないなどと、おっしゃったと思いますが、こうやって補助金を出している以上、その補助金を出している先の団体で、保護者の方からそういった声が上がっていることは事実ですから、その点についてはしっかりと問題意識を持って取り組むことと、入会の意思確認とか、そういったところの改善についても要望しておきたいと思います。