春日井市に対して交通安全条例の改正を求めました。(平成29年3月定例会 末永けい 一般質問)

質問ポイント

超高齢社会の今日、高齢者が交通事故の被害者にも加害者にもなる事例が後を絶ちません。市はこれまで以上に高齢者の交通事故を防止するため、必要な施策を推進する必要があります。車両の運転者は、高齢者の交通の安全の確保を図るため、高齢者が安心して道路を通行できるように配慮するよう努めなければなりません。障がい者並びに児童、生徒及び幼児へも同様の配慮が必要です。また、高齢者は、加齢に伴って生ずる身体機能の低下を理解して交通の安全を確保しなければなりません。しかし、春日井市交通安全条例の中では、高齢者等の事故防止について規定されていません。

②平成25年の道路交通法の一部改正により、自転車利用者に新たなルールが導入されましたが、自転車運転者のルール順守や理解は未だ進んでいません。自転車が関係する交通事故は、交通事故全体の約2割を占めており、また、これらの交通事故に関与した自転車運転者の6割以上に何らかの法令違反が認められるなど、自転車の交通事故を防止するためには、自転車利用者のルール遵守の徹底を図る必要があります。しかし、春日井市交通安全条例の中では、自転車の安全利用について規定されていません。

③一方で、愛知県は、H26年に交通安全条例を制定し、条例の中で、高齢者等の安全な通行への配慮、自転車の安全な利用について規定されています。また、豊田市、一宮市など愛知県内の他自治体においても、同様の項目を条例で規定しています。今日の交通環境の変化をとらえて、高齢者等の事故防止、自転車の安全利用の項目を条例に新たに規定し、春日井市行政や市民の役割を明らかにすることで、こうした意識を高め、一体となって、交通事故のない街を目指すために、交通安全条例の改正を行う必要があります。

(参考)

愛知県交通安全条例について