7月15日~17日の日程で行政視察にいってまいりました。


長崎県長崎市「トライアルオーダー認定制度について」

市内中小企業者等が生産する新規性や市場性が認められる新商品を、長崎市が認定し購入することにより、官公庁への販売実績をつくり販路開拓の支援を図る制度。


(末永けい)販路を構築中の、中小企業の新しいアイディアやノウハウを発掘し、外需を取り込むこと。また、人口減少への対応策という観点からも、雇用の確保につながる産業振興を目指していかなくてはいけないと再認識した。


熊本県宇土市「小中連携教育について」

網田小中一貫教育における研究の説明を受ける。

研究の出発点(H17年当時の課題)

児童生徒の実態・・・自己表現が苦手、自己有用感が低い、将来の夢が描けない

学校教育の現状・・・中学進学への不安、上級学校進学後の不適応

地域の想いや願い・・・子ども人口減少への不安、自信や向上心への期待、魅力ある学校づくりへの期待

キャリア発達に必要な能力をはぐくむ新設教科(人との関わり体験科、創造表現科、そろばんの時間)、中期(第5~7学年)に重点をおいた指導方法の工夫、小中のなめらかな接続を図る「小中乗り入れ授業」、小中合同での行事等の取り組み。


熊本県熊本市「学社融合事業(五福公民館)について」

五福まちづくり推進センターを見学。まちづくり活動を支援する行政施設や生涯学習のための公民館及び五福小学校が併設された全国でも珍しい学社融合施設。

学社融合とは、学校教育と社会教育の融合を略した用語で、学校教育と社会教育がその一部を共有し、両社共通の教育活動を作り出すこと。

学校教育の充実とスリム化の達成と、社会教育の活性化によって、地域の活性化と地域教育力の向上が図られる。


(末永けい)宇土市の事例でも、熊本市の事例においても共通して感じたことは、子どもたちの豊かな人間性を育む学校教育を行うためには地域社会との連携が不可欠だと言う点だ。その点において、両市の取り組みは非常に意義深い。自分が保護者の立場だったら、子どもの立場だったら、こういう小学校で学ばせたい学びたいなという気持ちにさせる要素が多々あった。

 春日井市においても、高蔵寺ニュータウンで藤山台の新たな小学校の整備事業が進んでいる。地域社会との関わりや、充実した教育環境を構築することを考える上において参考にすべき点が多くあるのではないかと思う。