五十肩と自己判断すると危ない

 

肩の痛みや

肩が上がらないという症状、

ネットでいろいろ調べて、

 

「これは五十肩だろう」と自己判断し、

しばらくしたら自然に治るだろう、

 

あるいはYouTubeで調べて体操を行うなど。

 

本当に『五十肩』なのでしょうか?

 

肩の痛みで腕が上がらないと訴える患者さんのうち、

五十肩と診断される割合は約25%と言われています。

 

4人に3人は別の病気なのです。

 

もしかしたら、

別の疾患や別の問題かも?

 

そんなことで

五十肩と

五十肩と間違われる疾患について

 

ご紹介します!

 

 

五十肩とは?

正式名称を「肩関節周囲炎」または「凍結肩」と呼びます。

肩の関節には袋があり、

関節包と呼ばれますが、

この関節包という袋に炎症が起きてしまうことで痛みが出て、

 

さらに

炎症によって

袋が固くなり肩が極端に動きにくくなってしまうのが

 

五十肩です。

 

四十肩、五十肩は、

その名の通り40代で症状が出れば四十肩、

50代で症状が出れば五十肩と呼んでおり、

 

それぞれに違いはありません。

 

特に大きなきっかけもなく肩に痛みが発生し、

その後数週間から数か月かけて徐々に、

あるいは急速に痛みが増します。

 

はじめは「なんとなく肩に違和感がある」程度であったものが、

少し動かすだけでものすごく痛みがでたり、

夜寝ていて痛みで起きてしまうなどの強い症状になることが多いです。

 

悪化すると関節包に線維化(固くなること)が生じ、

肩の動かせる範囲が著しく狭くなります。

 

このために、

 

つり革を持てない

エプロンの紐を後ろで結べない

洗顔ができない

寝返りが打てない

 

など様々な症状が発生し、

著しく生活の質が低下します。

 

すぐに治るのではなく最低でも数か月、

長ければ数年の経過をたどることが特徴です。

 

自分では肩を動かすことができないが、

人から動かされると動くという場合は、

五十肩ではありません。

 

しかし、

五十肩の正式な定義はなく、

明らかな原因が見つからず、

ほかの病気と断定できない場合に五十肩と診断されるようです。

 

 

五十肩以外には、どのような病気が考えられるか?

大きく分けて2つあります。

 

1つは、肩に問題があり五十肩ではないもの。

 

もう1つは、

肩に問題がなく五十肩に似た症状が出るものです。

 

肩に問題がある中で、

もっとも多いのが腱板断裂と言われています。

 

また、石灰沈着性腱板炎という病気もあります。

 

石灰が腱板に沈着することによって、

ある朝起きたら突然しびれたように痛くてまったく動かせなくなります。

 

これも50歳前後が多いので

五十肩と間違えやすいと言われています。

 

この他、関節リウマチ、変形性肩関節症なども考えられます。

 

肩以外の問題ものは、

その多くは首の問題による痛みです。

 

この場合は、

首の動きで症状が変化するので原因が首だとわかります。

 

また手根管症候群など

手首の問題でも肩は痛くなります。

 

そして狭心症など心臓に疾患があると、

左肩に痛みが出ます。

 

このように、

五十肩ではないことのほうが多いのです。

 

五十肩と自己判断せずに、

まず初めは病院を受診してください。

 

病院ではレントゲン検査をします。

五十肩ではレントゲンは異常がありません。

 

反対に石灰沈着性腱炎など

ほかの病気ではレントゲンで異常が見つかります。

 

さらに病院では

MRIの検査をすることもあります。

 

腱板断裂などの病気はMRIにて

確認することができます。

 

病院行ってから、

自己療法(ネットの情報やYouTubeの体操)

 

あるいは

 

整体に行くなどしてください!