「ナンバ歩き」って聞いたことがありますか?

 

「ナンバ歩き」や「ナンバ走法」という歩行法や走り方を聞いたことがありますか?

 

2003年世界陸上パリ大会で末續慎吾選手が、

男子二百メートル走で銅メダルに輝き、

短距離種目で日本初のメダルをもたらしました。

 

この時に、末續選手が「ナンバ走法」を取り入れていたことで話題になりました。

 

スポーツ現場で活躍する選手たちも取り入れている

この歩行法・走行法、それを応用した身のこなし方です。

 

江戸時代までの日本人は、「ナンバ歩き」をしており、

 

今のような歩き方になったのは、

 

明治時代の徴兵制の折に西洋式歩行を強要されたためであるという説もあります。

 

この「ナンバ歩き」が有名になったのは、テレビで紹介されたのがきっかけです。

 

「ナンバ歩き」を取り入れた陸上選手を取材した記者さんが

間違った認識で「ナンバ歩き」を紹介したため、

少し違った形で「ナンバ歩き」が伝わってしまいました。

 

そのため、右手右足、左手左足を同時に前へ出す歩き方となってしまいました。

 

右手右足、左手左足を同時に出す動作自体はあっているのですが、

前に出すのではなく上に出すイメージで歩きます。

 

この右手右足が同時に出るということは力を一点に集中させやすいために、

武道や農作業で用いられることもあります。

 

また、歌舞伎や祭礼の踊りなどでも動作を大きく力強く表現するために、

この歩法を用いることがあります。

 

特に踊りの場合には、この歩法が動作やリズムを整える働きがあり、

また狭い間隔で並ぶ前後の人の動作を邪魔しないという利点があります。

 

江戸時代までは、だれもが「ナンバ歩き」を日常的に用いていて、

 

明治時代には「ナンバ歩き」が廃れてしまって西洋式歩行に変化したと言われていますが、

 

そのようには考えづらいと思います。

 

日常生活における人間の行動則が

たったわずかな期間によって変わってしまうことは難しいです。

 

推測ではありますが、「

ナンバ歩き」を行っていたのは武士や飛脚など一部の職業の人だけで、

一般の人は現代と変わらない歩き方をしていたのではないかと思われます。

 

 

ナンバ歩き」にご興味がある方は、コチラを参考にしてください。

 

BUDO JAPAN CHANNEL  

「これが本当のナンバ歩き! 昔の日本人は超効率的な歩き方をしていた! 

【The Nanba Walking】 SAMURAI Super-Efficient Method of Walking!」          

https://www.youtube.com/watch?v=-5myS5AJ1t4