自分の中にある差別意識? | フランスで日本語育児!あらカンパーニュ。

フランスで日本語育児!あらカンパーニュ。

フランスの田舎町に住む日本語教師・すー。
フランス人夫と2013年生まれの息子、2017年生まれの娘との4人暮らし。
プロの日本語教師によるバイリンガル育児と日々のつれづれの記録です。

今日は娘とお友達を連れて、公園へピクニックに。

強風荒ぶ中、サンドイッチを食べ、公園遊びを楽しんだのちの帰路のこと。

 

田舎暮らしなので、すれ違う人には笑顔で挨拶をするようにしているのですが、

今日、車道を挟んで反対側の歩道を歩いてくる男性に

「Bonjour」と笑顔で軽く挨拶をしたら、

 

「Hé, bonjour ! Comment ça va ?」

(おー、こんにちは!元気?)

 

とその人がニコニコ笑顔で車道を渡ってきまして驚き

 

 

え、知ってる人やっけ…?驚き

と少し戸惑いながらも、いや、絶対知らない人!と思い直す。

 

 

だって、その人、

私が住んでいる村では見ないアフリカ系の男性。

これまでアフリカ系の人との出会いがなかった私、

絶対に知らない人だよね、と思いながらも、

さすがに無視するわけにはいかずに、子どもの盾になりながら話を聞いていたら、

 

 

 ここに住んでるの?

 フランス語うまいね、中国人?

 あー、日本か。ぼくセネガル人。セネガル知ってる?

 フランスにはいつから住んでるの?

 どこに住んでるの?

 ぼくはあそこ。

 この村には去年来たけど、家族は10年前からあそこに住んでるの。

 どこでフランス語勉強したの?

 子どもは君の子?かわいいねー。

 日本語わかる?え、日本語話せるの?

 すごいね!しかも、めっちゃかわいいね!

 

 

と、ちょっと訛りのあるフランス語で質問攻め、

急激な距離感の詰めかたに少し、いや、結構ビビる不安

 

 

愛想笑いで適当に交わしつつ、

 

「じゃあそろそろ行かないと…Bonne journée ひらめき

 

と笑顔で挨拶をして、その場を立ち去った。

彼もニコニコ笑顔で、またね〜!と反対方向に立ち去って行った。

 

 

終始感じの良い人だった。

 

 

だけど、家を聞かれたときには「あのへん」と濁したし、

携帯を取り出したときには、絶対に連絡先は教えないぞ、と思ったし、

子どもの頭を撫でられたときにはちょっとビクッと身構えた。

 

 
この警戒心が単純に見ず知らずの人だったからか…
長身のアフリカ系の男性だったからなのか…
 
 
ちょっと自信がないな、と心がザワついている。
 
 
 
見知らぬ人に家を特定されるのは怖いことだし、
見知らぬ人に子どもを触られるのは良い気がしないのは昔から。
 
だけど、携帯を取り出したときに
「電話番号は絶対に教えない!」と身構えたのは、私の偏見が大きかったかもしれないし、
まずはじめに、見た目から警戒したのは否めない。
(力も、足の速さも絶対に勝てないと思った。)
 
 
 
アフリカの諸国では、(もちろん国によって違いはあると思いますが、)
人間関係の築き方、距離の詰め方が私が知っている諸国とは違うのかもしれない、とは思う。
 
日本はもちろん、フランスでも、ちゃんと打ち解けた関係を築くには結構時間がかかると思う。
(私の性格もあるのかもしれませんが…ダッシュ
インドに住んでいた時も、上下関係、利害関係、
いろいろ見極めながらのやりとりが多く、
ここまでグイグイ来る急激な距離感の詰め方は、
金持ち東アジア人目当てのナンパでしか感じなかった泣き笑い
そして、インド男相手なら絶対に勝てると思っていた、勝ち気な小娘時代の私泣き笑い
 
 
あ、でも、大阪ではこのコミュニケーションは割とアリな気がする。
「わ、赤ちゃんかわいいなぁ。ハーフ?
 パパどこの人?フランス?わー、おしゃれやなぁ!」
とか、赤ちゃん時代に子ども連れで電車に乗ったらしょっちゅうだった泣き笑い
 
 
けど、この時は、やっぱりちょっと「怖い」と思ってしまった。
子ども二人連れた母親として。
 
いや、大阪でも、アリなのはおばちゃん限定かな・・・?
男性だったら多少は警戒するかもな、大阪であっても…
 
 
などとあの後も悶々と考えてしまっているので、ちょっとここに書いて整理。
 
 
うん、書いてみた今思う。
今日のできごとは仕方なかった。
子どもと一緒だから、見知らぬ男性相手に、つい守りモードになっていたから。
 
 
近くに住んでいるようだから、次に会った時はもう少しちゃんとお話してみよう。
そのために、セネガルという国の知識を仕入れておこう鉛筆
 
 
人との距離感、他人をジャッジしないこと、難しいですダッシュ