娘の言葉遣い(6歳3ヶ月)③ | フランスで日本語育児!あらカンパーニュ。

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フランスの田舎町に住む日本語教師・すー。
フランス人夫と2013年生まれの息子、2017年生まれの娘との4人暮らし。
プロの日本語教師によるバイリンガル育児と日々のつれづれの記録です。

無事2023/2024年度が開始しましたグッ
素敵な一年となりますように気づき
 
さて、昨晩「娘の言葉遣い②」のつづき。
 

娘は、自分で考えてから言葉を使っているな〜

と感じることがよくあるのです。

 
と書きましたが、
「自分なりにルールを見出して、
 間違ってもいいから使ってみようとする」
という様子が見られるのです。

 

 

たとえば、先日、急に言ったのが

「痛くへん!凝視

 

「へん」は関西一円で「ない」の代わりに使われます。

 

「食べへん」「行かへん」「読まへん」など。

(「食べない」「行かない」「読まない」の意味です。)

 

「見ない」「しない」「来ない」など、

「ない」の前が一音のみの場合は、

その母音を長く伸ばします。

「見ーへん」「しーへん」「こーへん」

 

これが前の母音「い」に引っ張られて、「ひん」に変化するバージョンもあり。

「見ーへん」→「見ーひん」

「しーへん」→「しーひん」

「こーへん」→「きーひん」

 

そういえば、和歌山出身の友人は「やん」を使ってたな。

「しやん(=しない)」「きやん(=来ない)」「食べやん(=たべない)」

 

と、熱く語ってしまいましたが(笑)

こちらは、動詞にしかつかない否定のかたちです。

 

なのに、娘は聞いたことがないはずの

「痛くへん」

という新たな言葉を編み出した!物申す

 

 

自分なりにルールを見つけて、

使ってみたんやろな拍手

 

と母はとっても感心しました。

 

 

他に、娘が昔からよく言いがちだったのが

「見なずにできたよ!」

 

見ないで

見ずに

 

の合体形です指差し

 

「〜ずに」ってのは「〜ないで」って意味っぽいぞ?

なんて、娘なりに考えて編み出したのかなぁと思うと… 萌える目がハート

 

最近は、私と息子の訂正を取り入れて、言わなくなっちゃいましたが。

かわいかったので、ちょっと残念。

 

 

こういう間違いを、第一子の息子がした記憶はありません。

たぶん息子は、聞いた表現をそのまま使ってみる派?

確信が持てない言葉は使わない慎重派?

 

 

息子がよく言ってた不自然な表現は

「場所して!」

くらいかな〜。

 

「場所を空けて」という意味で、

確実にフランス語(Fais de la place.)の影響ですね。

 

 

こうやって改めて考えると、二人とも、

日本国外に住みながら、日本語学習、よく頑張ってくれてる。

本当にありがとう!

 

 

ところで、前回書いた「第二子の娘の方が大阪弁が薄いのが不思議」という話ですが、

あの後も考えていて、ふと思いついたのが、

 

第一子の息子とは「母子二人きり」の時間が長かった のに対し、

第二子の娘は、「母子三人」の時間もあるけど、

小さい時から、他の日本語話者もいる時間が長かった のかもしれない

ということ。

 

プレイグループとか、補習校の送迎とか、イベントごとでの集まりとか、

そういう他の日本語話者もいる場面では、私も息子も、標準語風味が強くなる。

娘は、そういう場面にもよく連れ回されていたから、

「密に大阪弁で会話する」場面が、実は息子よりも少なかったのかもしれないなぁ。

なんて思い至りました。

 

そして、同時に、

娘とはしっかり向き合って話す時間が少なかったのかも不安

なんて反省も。

 

明日はゆっくり、娘と向き合ってお話しよう!

と心に誓ったのでした。



うちの目の前の広大なトウモロコシ畑、

数日前に刈り取られちゃいました。

しかも、この刈り取り作業中に、

「えらいクラクションがうるさいな〜」

と思って窓から外を見たら、

トラックが走る先にいたのは、なんとなんと、

イノシシいのしし!!!

逃げ惑うイノシシいのしし!!!


初イノシシ、怖かったよぅ泣き笑い