子どもと自分の言葉で話すこと。 | フランスで日本語育児!あらカンパーニュ。

フランスで日本語育児!あらカンパーニュ。

フランスの田舎町に住む日本語教師・すー。
フランス人夫と2013年生まれの息子、2017年生まれの娘との4人暮らし。
プロの日本語教師によるバイリンガル育児と日々のつれづれの記録です。

ただいま、家族で週末プチ旅行に来ています。



湖でのんびり、嗚呼、夏休み浮き輪

冷たい水が気持ちいい!


ぼーっと水に浮かんでいたいから、

5分だけ子どもたち見ててね!


と夫に頼み、 ←言わなきゃ見てないから泣き笑い


湖にぷっかり浮いて、ぼーっと真っ青な空を眺めて、

 あ〜平和〜 あ〜しあわせ〜照れ

とぼんやり考え事をしていました。



頭の中を駆け巡る思考を追いかけながら、

私にはやっぱり「言葉」という道具が大切で、

言葉にして、考えて、疑って、理解して、

そういう脳内活動にはやっぱり言語力が欠かせないな

と思いました。



在仏丸11年。

日常生活はフランス語でこなせるようになったけど、

私の思考活動を支えているのはやはり日本語

感情が乗るのも、知識や考えを十分に表せるのも、

やっぱり日本語。



友人たちの中には、フランス語で話すことが心地いいんだろうなぁ、と傍目からも思う人たちもいるけれど、私はきっと死ぬまで日本語優勢でいくんだと思う。



そう思うと、つくづく我が子たちと日本語で話せるしあわせを噛み締めます。



先日、6歳の娘と木陰でアイスクリームを食べていて、

「やっぱり木陰は涼しくていいねぇ」

と私が言ったら、

「コカゲじゃなくて、ヒカゲ(日陰)でしょ?」

と言い直されました。


「うん、日陰とも言うけど、

 木の影のことは木陰とも呼ぶんだよ」


と説明したところ、少しの沈黙ののち、


「あ、わかった!

 木はおうちとかに比べたら小さいでしょ。

 だから、コカゲって言うんだね!」


と持論を繰り広げてくれました。


私は瞬時には理解できず、しばらく考えたのち、


コカゲ、木陰ならぬ小陰立ち上がる


という事実に気がついて、

漢字会に参加させてきた影響だなキラキラと手前味噌ですが、感激目がハート



頭の中に漢字が浮かんで、


ああ、コカゲのコはきっと小さいだな!

木は建物とかに比べたら小さいから、

小陰っていうんだな!


と考えたんだと思われます指差し


間違ってるけど、ちゃんと考えてたことが垣間見えて感動!


このあと、

「木の葉っぱをコノハ(木の葉)と呼ぶのと同じで、木の陰はコカゲ(木陰)って言うんだよ。

 木の漢字は、木曜日のモクのほかに、木陰のコとも読むんだねぇ」

なんて話をしました。




我が子の思考の過程に関わりたい

というのが私が我が子との共通言語として、しっかり日本語を持ちたかった最大の理由です。


日常のコミュニケーションはもちろんのこと、


子どもの思考力に影響を与えられる親でありたい。

親子で深い話をし、考えられる子どもに育てたい。


そうした思いから、我が家では日本語は必須!と思って、

子どもたちの日本語教育を頑張り、頑張ってもらってきました。



おかげで、我が家では会話が絶えません。

読書好きな息子は博識で、私の知らないことを説明してくれます。

娘もピーチクパーチクずっと話していて、うるさーい!静かにしてくれー!とたまに言ってしまうくらいだけど泣き笑い


どんなにめんどくさくても、うるさいなぁと思っても(笑)

全ては


流れ星子どもと何でもかんでも話し合える親子である

流れ星子どもの思考の過程に積極的に関われる親になる


という、子どもが生まれた時から抱いていた

「私自身が、親としてありたい姿」

にただひたすら向かっていたから、

日々子どもたちと楽しく過ごせているのだと思います。



こんな感じで、

私は、日本語育児に関してはセルフコーチング力が高く、多少迷うことはあっても、自分でその都度考えながら、ぶれずに突き進んで来られました。


だけど、これって結構難しいことのようだぞ?

と、周りの親御さんたちと話しているうちに気付いたので、この部分で親御さんたちのお手伝いをしたい!と思っています。



みなさんは、どんな思いでお子さんに自分の言葉(日本語、方言)を伝えていますか?

ぜひお聞かせください!




8月以降、また無料の海外日本語育児相談室を始めようと思っています!

お子さんの日本語教育にお悩みの方、ぜひお話しに来てくださいニコニコ

 

お申し込みは、こちらからどうぞ!