海外日本語育児にコーチング!【その2】 | フランスで日本語育児!あらカンパーニュ。

フランスで日本語育児!あらカンパーニュ。

フランスの田舎町に住む日本語教師・すー。
フランス人夫と2013年生まれの息子、2017年生まれの娘との4人暮らし。
プロの日本語教師によるバイリンガル育児と日々のつれづれの記録です。

日本語教師の私がなぜ今コーチングを学んでいるのか?

その1のつづきですので、まだの方はこちらからどうぞ。

 

 

私はもともと、

「オートノミーを育むのが教師の仕事」

という信念をもっていたので、

外国人の生徒たちに教える時も、日本語そのものを教える以外に、

学習計画を立てたり、内省をしたり、というアドバイジングの部分も大切にしてきました。

 

 

そこに通じる「コーチング」とは、

言語学習におけるアドバイジングよりもさらに広い範囲で、

 

目標達成のために、本人が前進していくのに伴走することランニングランニング

 

だと思います。

 

 

まずは、目標をしっかり見据えるお手伝い。

そして、目標達成のために、

どんな道をどのように進めばいいのかをいっしょに探り、

本人にとってその時々にベストな道を選べるように、エンパワーする。

行き詰まったら、他の可能性を見つけられるように、対話を繰り返す。

 

それがコーチの役割だと考えています。

 

 

大人の日本語学習者(外国人)の場合は、ある意味、簡単です。

自分で「日本語を勉強するぞ!」と決めて、私のところへ来てくれるから。

 

 

だけど、海外で日本語を学ぶ子どもたちの場合は違う。

親が「子どもに日本語を勉強させるぞ!」と決めて、

子どもに日本語を学ばせている。

 

 

 

だけど、現実には、

 

「海外で育っても子どもに日本語を身につけてほしい!」

 

と願いながら、

日本語以外の現地の言語で子どもに話しかけたり、

日本語学校での取り組みを積極的にサポートしなかったり。

 

そういう、傍から見ると「矛盾する行動」をしている親御さんをよく見かけます。

 


「だって、日本語だけで話しかけても、子どもがわからないから。」

 

そりゃそうです、十分なインプットの機会がないんだから。

 

 

そもそも、なんで子どもが日本語を学んでいるのか?

 

「だって、日本人なんだから、日本語を学んで当たり前でしょ?」

 

いいえ、当たり前ではありません。

海外で育つ子どもにとっては、日本語は必要性の低いもの。

学ばなくても良いもの、に優先順位が下がっていくのが当たり前です。

 

 

そこに無自覚なままに子どもの日本語教育を始めて、

あ〜やっぱり難しい〜!もういいや、日本語やめよう!と挫折してしまう。

そんな方を見ていると、もったいないな、悔しいな、と思ってきました。

 

 

継承語教育って、めんどくさいもの。

だけど、そのめんどくささをも楽しみながら、将来への投資にもなるものです。

めんどくさいけど、難しくはない。不可能じゃない。

 

 

親子の関わりの「今」をも豊かにしながら、

子どもの日本語世界も育む。

 

 

そんなお手伝いをできたら、と思って、コーチングを学んでいます。

 

 

8月以降、また無料の海外日本語育児相談室を始めようと思っています!

お子さんの日本語教育にお悩みの方、ぜひお話しに来てくださいニコニコ

 

お申し込みは、こちらからどうぞ!