2023年の3月中旬にニュージーランドから日本に移住することを決めた彼と私。
私の家族(両親、姉夫婦、兄夫婦)は、私たちが日本に引っ越してくることをとても楽しみにしてくれています。
一方、彼の家族、特に彼のお母さんとおばあちゃんは、日本への移住を応援してくれてはいるものの、私たちがニュージーランドを離れることを悲しく思っている様子。
日本に長期間住みたいという私たちの計画は、以前から彼の家族に伝えていました。
しかし、1年ぐらいで私たちがニュージーランドに戻ってくると思っていたそうで、日本に本格的に移住することを伝えた時には、明らかに寂しそうな表情でした。
彼のご両親とは1年ほど同居していたこともありました。
お互い困った時は、助けてあげたり、助けてもらったり。
7年前までは、お互いの存在さえ知らず、赤の他人だった彼のご両親、おばあちゃん、甥っ子2人。
気付いたら、私にとって大切な存在になっていました。
だからこそ、日本に移住することを考えると心が痛む。
彼のご両親にとって唯一の子どもであるような彼を、私がまるで日本に連れ去って行ってしまうような、変な罪悪感を感じます。
「数独と出会わなくて、たとえ独身だったとしても、何かしらの方法で日本に移住してただろうけどね~」と彼は言っているので、私がいようがいまいが彼は日本に移り住んでいたとは思われますが。
それでも、彼の家族の寂しそうな表情を見ると、心がチクリと痛みます。
そんな時に思い出すよう心掛けているのは、国際結婚の先輩に言われた言葉。
日本への移住を考えたことさえなかった3年半前。
日本人の旦那さんを持つ同僚(ニュージーランド人)がいました。
その人は40代ぐらいで、気さくなおばちゃまといった感じ。
中学生から高校生ぐらいの3人の子供と共にニュージーランドに住んでいました。
仕事の合間に、国際恋愛・国際結婚の話題になった際。
いずれは彼と日本に住んでみたい。
「日本に移住したい理由=私の家族」というわけではないけれど、それでも、日本に住めば、今まで離ればなれだった私の家族と近くなる。
一年に一度の一時帰国の時にしか会えなかった可愛い私の甥っ子にも、もっと頻繁に会える。
その反面、彼の家族とは離れてしまう。
懐いてくれている彼の甥っ子たちともそう簡単には会えなくなってしまう。
私の家族と彼の家族に対する想いに挟まれて、ちょっと苦しく感じる時がある、とその同僚に伝えました。
「彼の家族が嫌いだったら楽なんですけどね」と冗談交じりに言ったのを覚えています。
国際結婚の先輩であるその同僚は、「その気持ち、分かるわ!」と共感してくれた後、一つのアドバイスをくれました。
家族を大事に思う気持ちは大切なこと。
でも、大きな決断をする時は、あなたとあなたのパートナー、2人の気持ちを優先しなさい。
将来子供を作るなら、あなたたちと子供にとって何が一番なのかを考えて行動しなさい。
このアドバイスを聞いて、「そんなの自己中心的だ!」と思う人もいるかもしれません。
ただ、日本に移住すると決めた今、国際結婚の先輩に言われたこの言葉を私は意識するようにしています。
そうでもしなければ、彼の家族を離れる罪悪感に襲われて、自分の道を見失ってしまいそうだから。
それに、日本に移住=縁が切れる、というわけではない。
彼のお母さんは日本に遊びに来る気満々。
彼の甥っ子たちも「日本に行く!」と今から盛り上がっています。
実際、甥っ子たちがもう少し大きくなったら、夏休みの間預かる予定もあります。
ニュージーランドとは文化が非常に異なる日本での生活を体験するのは、甥っ子達にとって良い経験になりそう。
だから、彼と私がニュージーランドを離れるのは、良いことに繋がるわけでもあります。
それに、結局、彼と私の人生は私たち二人が決めるもの。
日本での生活が彼と私に合わなければ、日本を離れることになるでしょう。
ニュージーランドに戻る気は毛頭ない彼なので、日本でもニュージーランドでもない国に移住することになります。
もし、日本での生活が合わず、私たちがオーストラリアに移住すれば、彼の家族とは近くなります。
が、私の家族とはまた離ればなれになるわけです。
アドバイスをくれた同僚は、「自分の周りの人全員を喜ばすことは不可能」とも言っていました。
違う国に住んでいる私と彼の家族を同等に喜ばすことは実際無理でしょう。
だからこそ、彼と私にとって何が最善か、何が正しい選択か、と考えるのが正解なのかもしれません。
ただ、そうとは分かっていても。
彼のお母さんやおばあちゃんの寂しそうな表情を見るたびに私の心がチクリと痛むのは、そこまで完全に吹っ切れていないからだろうなぁ、と感じます。
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さて、今回が今年最後のブログ投稿になります。
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