前回の記事で、『大学生の時に経験したバイトについて書いているシリーズは、これで最終回!』と言いましたが、まだ書きたいことがありました。
今回で最終回です、たぶん…。
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まずは、バイトと言えるほどではありませんが、大学1年生の時に単発でしたお小遣い稼ぎ。
私が在学していた大学には、日本文化や日本語に興味がある学生が集まったサークルがありました。
そのサークルのフェイスブックのページに、日本語を教えてくれる人を探している、という投稿がありました。
面白そうだな、やってみようかな、と思った私は、投稿者に連絡。
いずれ日本に移住したい、と思っている学生さんでした。
一時間当たり1,500~1,700円($15~20)だったと思います。
一回目のレッスンは、大学の図書館にて。
日本語での挨拶や自己紹介の仕方についてのレッスンだったと思います。
順調に一時間のレッスンは終わり、代金も現金でもらい、次のレッスンの日時を決めました。
日本に移住したいということだったので、二回目のレッスンは、スーパーマーケット、コンビニ、レストランなどで使える日本語のレッスンを予定していました。
二回目のレッスンも、大学の図書館にて。
早めに図書館に行き、自分のテスト勉強などを進めることにしました。
約束の時間になり、「4階のバルコニーの近くの席にいます」とメッセージを送りました。
が。
時間になっても現れない。
「今日のレッスン、来ますか?」ともう一度メッセージをし、とりあえずテスト勉強を続けることにしました。
約20分後、「ごめんなさい、今日は無理です!」と、彼女からメッセージが。
お、遅っ!
とは思ったものの、自分のテスト勉強がはかどったので、「そうですか、分かりました」とだけ返信。
約束をすっぽかされたのがやっぱり嫌だったので、次のレッスンの日時は、自分からは提案しませんでした。
またレッスンを受けたいのなら、彼女から連絡してくるであろう、と。
しかし、その後、彼女から連絡が来ることもなく、一度きりのレッスンで終了。
彼女の日本語の勉強に対する熱意が薄かったのか?
ドタキャンしたのが気まずかったからなのか?
1回目のレッスンが想像していたものと違ったからなのか?
私の教え方が下手だったからなのか?
まぁ、考えても仕方ないので、ただご縁がなかったということで。
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もう一つ、大学1年生の時にした、単発のお小遣い稼ぎ。
私が1年生の時に取った履修科目の1つは、統計学の科目でした。
講義が始まる前、友達と毎週出される課題について話していました。

今週の課題、もう終わった?
うん、印刷して提出するだけ。
今週の課題は意外と簡単だったよね!


そうだね~、いつもよりかは全然!
中間テストもこんな感じならいいよね~
この友達は、のちに、私と一緒に統計学部のアシスタントのバイトをするようになった友達で。
ほとんどの学生が嫌っていた統計学の科目を一緒に楽しめる数少ないクラスメイトでした。
すると、すぐ後ろの席に座っていた女の子が…。
あの~、盗み聞きするつもりじゃなかったんだけど…。
二人とも、統計学得意そう?
実は、授業の内容を理解するのに、結構苦労してて…。
毎週の課題を提出するのも、必死だし。
単位が無事に取れるか、今から不安で。
お金は払うから、個人レッスンしてくれない?

2人でケラケラ話していただけだったので、急に声を掛けられて、私も私の友達もちょっとびっくり。
私の友達は、恥ずかしがり屋というか、ちょっとビビリなところもあるので、「数独がやったほうがいいよ!」と、責任回避。
(彼女が統計学部のバイトを始めたのも、私がすでにそのバイトをしているからだったそう。できる人なんだから、もっと自分に自信を持てばいいのに!って私は思うのですが…。)
声を掛けてきた学生さんが結構困った様子だったので、「助けになれるか分からないけど…」と連絡先を交換。
どうやら、教授や講師とも1対1で会って教えてもらったそうですが、忙しいスタッフの時間を割くのが申し訳ない、そして、その申し訳なさから、分からなくてもつい分かったふりをしてしまう、とのこと。
優しい子なんでしょうね。
中間テストの少し前、テスト対策の個人レッスンを頼まれました。
こちらも、一時間当たり1,500~1,700円($15~20)だったと思います。
図書館で待ち合わせし、過去のテストを一緒に解きながら、分からないところは丁寧に説明しました。
「また分からないことがもしあったら、メールでもしてくれれば、できる範囲で答えるから」と伝え、1回目のレッスンは無事終了。
数回、質問のメールをもらったので、できるだけ分かりやすい文面で返信しました。
彼女のそんな努力もあって、中間テストは無事に合格基準の点数を超えたそうで、私もホッと一息。
期末テストの前にも、同じようなレッスンを数回しました。
なぜか、自分のことよりも、彼女が単位を取れるか、ドキドキしてしまった私。
期末テストの後、彼女から再度連絡が入り、無事に単位が取れたそう。
自分のことのように嬉しかったのを覚えています。
今思えば、統計学部のアシスタントのバイトに応募しようと思ったのは、この個人レッスンがきっかけだったのかもしれません。
人に教える喜び、それをもう一度感じたかったのかも。
統計学部のバイトに応募するきっかけをくれたのはもちろん、個人レッスンを通して、授業で学んだ内容をさらに理解することができたので、自分が単位を取る面でも、かなりプラスの経験になったと思います。
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続いて、不採用だったバイトについて。
大学1年目が終わる頃。
「大学二年目からはバイトをするぞ!」と決意していた私。
当時住んでいた学生寮で、翌年のRA(レジデント・アシスタント)の募集が出ているのを発見しました。
RA(レジデント・アシスタント)とは、寮に住んでいる学生が快適な寮生活を送られるよう、日々の生活をサポートする学生のこと。
もちろん、RAも寮に住むことになります。
私が住んでいた寮には、3人のRAがいました。
仕事内容は、入寮してくる学生の受け入れ、寮で行われるイベントの企画・運営、寮に住んでいる学生の相談への対応など。
私が住んでいた寮は、海外から来た学生が多かったので、ニュージーランドでの生活のサポートも仕事内容の一つだったと思います。
「〇〇のスーパーが安いよ」とか「市街地に行くなら、このバスがいいよ」などなど。
また、夜遅い時間にうるさくしている学生を注意することもありました。
実際、夜遅くに、隣のコテージのパーティーの騒音がひどかった時、RAに電話したことがあります。
電話に出たRAは寝ぼけた声だったので、たぶん寝ていたのでしょう。
「隣のコテージがうるさくて眠れないから、注意してくれませんか」と伝えたところ、すぐに出向いてくれたようで、パーティはお開きになりました。
寝ていたRAを起こしてしまったのは申し訳なかったけれど、それもお仕事ですしね。
さて、翌年も学生寮に住む予定だった私は、早速応募してみることにしました。
私にとっては、初めてのバイト応募だったので、試行錯誤しながら履歴書を準備し。
いざ応募してみたものの。
見事、不採用。
書類選考の時点で落とされたので、面接にさえ、たどり着けませんでした。
何が何でもバイトを見つけなきゃ、という謎の執念に襲われていたため、正直、ガックリしました。
そうでなくても、「不採用」という言葉は、自分を否定されたようでちょっと悲しい。
同じ寮に住んでいて、とても仲が良かったパキスタン人の友人は「この先、もっと良いバイトが見つかるから、受からなかったんだよ!そういう運命なんだよ!!」と励ましてくれました。
彼女は、良い出来事も悪い出来事も「そういう運命!」と片付ける人だったので、その優しい気持ちだけありがたく受け止めました。
が。
その後、図書館での学生バイトに無事に採用され、統計学部のアシスタントのバイトも決まり。
図書館のバイトはもちろん、統計学部のバイトは天職と言いたくなるほど楽しかったわけで。
あの時、RAのバイトに受かっていたら、たぶん他のバイトは探さなかった。
図書館のバイトにも、統計学部のバイトにも、出会うことはなかった。
そう思うと、パキスタン人の友人の言葉はあながち間違っていなかったなぁ、と感じました。
自分に合っているバイトに巡り合えるよう、RAのバイトは不採用になる運命だったのかも、な~んてね。
パキスタンに戻ってしまったけど、彼女との交友はまだ続いています。
なんか懐かしくなったので、彼女にメッセージでも送ってみよう。
7年前に言った言葉、彼女は覚えてるかな?