大学生の時に経験したバイトについて書いている、このシリーズ。

今回で最終回です。


今日は、学生寮の清掃バイトについて。

大学2年目が終わった夏休みにした短期バイトで、2016年11月から2017年2月までの4か月間、働きました。

 

バイトを始めるまでの経緯

 

私は、大学1年目と2年目、学生寮に住んでいました。
学生寮と言っても、木のコテージが20棟ほど集まった集落のようなものでした。
1つのコテージに4人の生徒が住めるようになっていて、個室が4部屋、共用のラウンジ、シャワー、トイレ、台所という間取りでした。

部屋には、机、シングルのベッド、衣装ケース、鏡などがありました。


 

この寮には、私のように、海外から来た学生が多く住んでいました。
大学の後期が終わり、夏休みが始まると、母国に帰ったり、ニュージーランド中を旅行したり、ほとんどの学生が寮を後にします。

学生が出ていった後、次に寮に入る学生のためにコテージを綺麗にしなければいけません。

学期中は、常勤の清掃係のおばちゃんがいますが、おばちゃん一人ではすべてのコテージを掃除するのは無理。

ということで、夏季のみ、清掃バイトが雇われます。

 

夏休みの間、短期の清掃バイトが雇われることは、友人を通して知っていました。
ですが、このバイトをすることになった経緯は、はっきり言って思い出せません。
清掃係主任のおばちゃんに、「夏休みも寮にいるなら、バイトでもしない?」と声を掛けられたのか。
「夏休み中にできるバイトを探してる」と私からアピールしたのか。
どちらにせよ、清掃係主任のおばちゃんは私のことを知っていたので、面接などもなく、即採用決定になりました。

 

時給

 

雇用契約書や給与明細が見つけられなかったので、おおよその時給ですが。

当時の最低賃金より60円ほど高い時給だよ~、という会話をした覚えがあるので、1,360円($16)ぐらいだったと思います。

 

勤務日・勤務時間

 

仕事量によって、勤務日や勤務時間は変わりましたが、基本、平日の午前中にお仕事でした。

午前8時に始まって、午後1時ぐらいには終わっていたと思います。

 

仕事内容


バイトの名前通り、学生寮の掃除がメインのお仕事でした。

私は生徒個人の部屋の掃除を任されることが多く、台所や洗面所(トイレやシャワーなど)は、ベテランのおばちゃん達がやっていました。

生徒の部屋はそんなに汚れていることがなかったので、今思えば、楽な仕事を回してくれていたのかもしれません。

壁、窓、机、棚、引き出しの内側などを一通り拭き、掃除機をかけるだけです。

掃除に使う道具や洗剤はもちろん支給されました。

 

寮が提供するシーツ、毛布、枕カバーなどを洗うのも、私の担当でした。

寮にあった洗濯機と乾燥機をエンドレスに回し続けたもんです。

 

デメリット・短所

 

掃除のお仕事なので、はっきり言って、そんなに楽しい仕事ではありません。

また、数時間も掃除や洗濯をしていると、身体的な負担もかかります。

 

↓↓↓少し汚い話なので、読むのは自己責任でお願いします。↓↓↓

 

掃除の仕事なので、汚い場面に遭遇することもあります。

女の子が使っていた部屋は割と綺麗でしたが、男の子が使っていた部屋は、ベッドの裏からポテチの袋が出てきたり、などなど。

 

一番びっくりしたのは、共用のラウンジにあるソファを動かしたら、床にたっくさんウジが這っていたこと。

かなりビビりました。

 

汚い思い出(?)はその一つしかないので、基本、そんなにひどくはなかったと思います。

 

私が住んでいた寮では、月に1回、寮の点検があり、清掃係のおばちゃんがコテージを1棟ずつ回り、学生たちがちゃんと掃除をし、綺麗な状態を保っているかチェックしていきます。

コテージが汚い場合は、再点検の日付を言い渡され、それまでに状況が改善されていなければ、罰金だったかもしれません。

そのおかげもあって、収拾がつかないほど汚いようなコテージは一つもありませんでした。

 

メリット・長所

  • のんびり働ける

つまらない仕事ではありましたが、私は音楽を聴きながら仕事をしていました。

時間に追われることもなく、のんびりとした雰囲気。

毎日、モーニングティー(朝のおやつ)の休憩が15分ぐらいあり、10時過ぎに、「休憩だよ~」と主任のおばちゃんが声を掛けに来てくれたものです。

 

  • 移動時間ゼロ
このバイトをしていた当時、私は寮に住んでいたので、移動時間がゼロ。
勤務時間ギリギリまで寝ていられるのも良かったのですが、仕事が終わってすぐに家に戻れるのも最高でした。
1時に仕事を終えて、5分後には自分の時間が始められるなんて、究極の時短!(なんか違う)
 
  • 気さくな同僚
学期中に常勤している清掃係の主任のおばちゃん、短期で働いているおばちゃんが2人。
3人のおばちゃんに囲まれて仕事をしていました。
3人とも気さくな人たちで、若い私を可愛がってくれたもんです。
1人のおばちゃんは特に威勢が良く、私があくびをしただけで、「昨晩は彼氏が眠らせてくれんかったのかい?若いなぁ~!ゲラゲラ」と一人で勝手にツッコみ、ガハハハハッと豪快に笑っていました。
 
  • 洗濯し放題

寮が提供するシーツ、毛布、枕カバーなどを洗うのは、私の仕事でした。

寮にあった洗濯機と乾燥機はコイン式で、1ドル硬貨を入れなければ使えません。

洗濯機と乾燥機がある建物の奥に、施錠された小さな部屋があり、その部屋の一角には、洗濯機と乾燥機から徴収したたくさんの1ドル硬貨が入った容器がおいてありました。

 

私が自由に洗濯機や乾燥機を使えるよう、その小部屋への鍵を渡してくれた主任のおばちゃん。

仕事で洗濯機や乾燥機を使う時は、小部屋に保管してある1ドル硬貨を使っていました。

その延長で、自分の洗濯ものをする時も、小部屋に保管してある1ドル硬貨をご拝借。

たいした額じゃないけれど、夏休みの間は無料で洗濯ができて、ちょっと得した気分でした。

(夏は一瞬で服が乾くので、乾燥機は使いませんでしたが。)

 

今思ったら、ちょっとアウト?

でも、一緒に働いていたおばちゃん達も、その容器から1ドル硬貨を取って、仕事の合間に自分たちの洗濯をしていたからいいかな?

 

  • 寮のマスターキーが使える
主任のおばちゃんがいない時に掃除や洗濯を頼まれることもあったので、学生寮のマスターキーを渡された私。
どのコテージにも入れるし、コテージ内のどの個室にも入ることができる、スーパーマスターキー!
 
私がそのマスターキーをどのように悪用したかというと(おい)…。
当時、彼は、住んでいた家から半強制的に追い出されたので、私の寮に転がり込んでいました。
でも、学生寮にはシングルベッドしかありません。
2人でシングルベッドに寝るのはキツい…。
 
ということで。
本来、誰も使っていない個室は鍵がかけられているのですが、マスターキーを使い、隣の空き部屋からマットレスと枕を拝借。
シングルのマットレスを二つ床に並べて、快適な夜を過ごしていました。
 
清掃係の主任のおばちゃんは、私がマットレスやら枕やらを隣の部屋から借りていることを知っていたようでしたが、特に何も言わなかったかな。
若気の至りだと、目をつむってくれていたのかも。
 
  • 大量の戦利品!

海外から来た学生が多く住んでいたこの学生寮。

私のように、2年間続けて寮に残る学生もチラホラいましたが、1年間のみの交換留学生が多かったので、1年経ったら母国に帰る生徒が大半でした。

母国に帰るとなると、大変なのが、荷作り!

 

スーツケースに入りきらなかったもの、使いきれなかったもの、いらなくなったもの、などなど。

掃除をしていると、いろんなものが寮に残されているのを発見したものです。

 

そして、嬉しいことに!

生徒が寮に残していったものは、清掃スタッフがもらってよし。

清掃係の主任のおばちゃんが、これは公認してました。

 

さて、どんな戦利品があったのでしょうか?

傾向としては、、持って帰るほどのものではないけれど、日常生活では絶対必要なものが多かった気がします。

ニュージーランドに住み続ける私と彼にとっては、そんな品が最高でした。

 

手に入れた戦利品で思い出せるものをリストにしてみました。

  • サンダル(男物)
  • 新品の靴下(男物)
  • 食品用ラップ
  • アルミホイル
  • クッキングシート
  • シャンプー
  • コンディショナー
  • ボディーソープ
  • ハンドソープ
  • ピンチハンガー
  • ハンガー
  • 洗濯用洗剤
  • 食器用洗剤
  • 殺虫スプレー

などなど…。

 

男物のサンダルと靴下は今でも彼が愛用しています。

ハンガーやピンチハンガーも、大活躍中。

 

学生が置いていった食料品もたくさんありましたが、未開封で、品質が絶対大丈夫そうなもののみ、もらっていたと思います。

インスタントヌードル、砂糖、塩とかね。

 

数えきれないぐらいの戦利品。

これが、このバイトの一番の長所・メリットだったと思います。

清掃のバイトを終えて、自分の部屋に戻っては、彼に「今日の戦利品はこれ~照れ」と見せ、2人で喜んでいたものです(幸せ者)。

 

ちなみに、あまりにもたくさんの食品用ラップと殺虫剤をもらってきたので、6年近く経っても、いまだに在庫があるのは、ここだけの話。

 

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ニュージーランドの大学に通っていた3年の間に経験した4つのバイト。

ペットホテル、大学図書館、大学の統計学部、学生寮の清掃。

仕事内容はもちろん、一緒に働いた人たちもさまざまで、貴重な経験になりました。

 

前にも書きましたが、学生時代を振り返る際、バイトのことは絶対に省けないぐらい、どのバイトも私にとって学生生活の大きな一部だったと言えます。

長くなりましたが、最後までお付き合いありがとうございました。

 

昔を思い出しながら書くブログは楽しいな~(書く側はね)。

次は何を書こう?