日本にいた頃からそうでしたが、私は電話で話すのがとにかく苦手。

バイト先の電話が鳴ると、「誰か他の人が取ってくれないかなぁ」と毎回心の中で祈っていました。

 

個人的な意見ですが、電話だとコミュニケーションが取りにくい気がするんです。

話し相手が見えないので、コミュニケーションを取るうえで大切な、表情や身振り手振りなどが伝わりません。

それに、何を言っているのか聞き取りにくいことも。

片耳でしか聞くことができない電話での会話は、静かな場所でないと気が散りますし。

 

そのせいか、電話はなんか苦手なんですよね。

できれば避けて通りたい道。

 

その苦手意識は、ニュージーランドに住んでいても変わらず。

母国語の日本語ででさえ電話は苦手なので、母国語ではない英語を使っての電話での会話は、やはり神経を使います。

ニュージーランドに住み始めた頃よりかは改善しましたが。

 

彼と付き合い始めた頃なんて、彼が電話をかけてきても無視。

「なんで出ないのぉ~?」とメッセージが来たら、「いや、電話で話すのは無理」と頑なに電話を拒否。

バイトの休憩中など、彼からの電話には出ず、代わりにメッセージのやり取りをし続けるという、今思えば、少しかわいそうな対応をしていました。

直に会えば普通に話してたのですが、電話だけは無理~、という気持ちがあったので。

 

初めて彼と電話で話したのは、急いで彼に確認しなければいけないことがあった時でした。

用件的には、愛する彼への電話って感じではなかったけれど、彼は嬉しそうだった記憶があります。

「数独の声が聞ける~」って。

まぁ、電話への苦手意識があっただけで、いざ話してみれば全然大丈夫だったんですけどね。

 

今は、彼との電話はもちろん、普段話している人との電話ならまだ大丈夫なのですが、やはり初めての人との電話は少し緊張します。

というのも、ニュージーランドは移民が非常に多い国。

英語にも訛りがあるので、出身国・出身地によって英語の発音がさまざま。

訛りが強い人だと、ネイティブの彼でさえ聞き取るのに苦労し、「え、今なんて言った??」といった感じになってしまうこともあります。

その人特有の訛りに慣れてしまえば大丈夫なんでしょうが、やはり初めてとなると、苦戦しますね。

 

相手にしろ自分にしろ、どちらかが聞き取れなかった場合、顔が見えていれば、友好的な対応もしやすいのですが、顔が見えない分、私はどうしても気を遣ってしまいます。

相手の言ったことが聞き取れなかった時は、「聞き返すの申し訳ないなぁ」と思いますし、相手が私の言ったことを聞き取れなかった時は、「あれ、私の言い方が変だったかな?」と感じてしまいます。

難しいもんですよね。

 

そんな電話への苦手意識がある私ですが、電話でテイクアウトの注文をするのは、なぜか必ず私の役目。

「英語が母国語のあなたじゃなくて、毎回電話するのが私なのはなんで?」と彼に聞いてみたら、「いや、俺も電話で話すのあまり好きじゃないから」だって。

確かに、私も母国語の日本語でも電話苦手だしな…。

似た者同士ってことかな。