付き合って4年ちょいの2020年7月。

彼の誕生日の一か月前ぐらいから「何をあげようかなぁ~」と考えていました。

 

ふと目に留まったのが、こちら。

日本に一時帰国した時に彼が買ったものです。

 

 

この時点ではまだ作成途中。

完成させたらどうやって飾ろう、と私も彼も考えていました。

部品が小さく繊細なので、ほこりをかぶってしまったら掃除が大変そう。

 

そこで思い立った私。

飾る用のケースをプレゼントにしよう!

 

フィギュアやプラモデル用のケースみたいなもので小さめのものがあれば完璧なのだが。

日本ならいろいろ売ってそうだが、ニュージーランドで果たしてそんなものが手に入るのだろうか?

 

ネットでいろいろ調べてみるものの、売っている店自体少ない。

そして、ケースの種類が少ないうえに、ほとんど在庫切れ。

コロナのせいで輸入が遅れているのかもしれない。

 

諦めかけていた矢先、手作りのガラスのケースを売っているというウェブサイトを発見。

全てオーダーメイドで、サイズを指定できるそうだ。

 

早速電話してみる。

この時点で、彼の誕生日まであと二週間半。

 

ガラスのケースを注文したいと伝えたところ、「ガラスはあるんだけれど、コロナのせいで、土台になる材料が入ってくるのがいつか分からない」と。

やっぱりここもダメか…、と悲嘆にくれる私。

 

すると、「あ、小さめのケースなら作れるけど…」と。

希望の光が!

大きさを聞いてみたら、13cm×13cm×13cmの立方体のケース用の土台は作り置きがあるとのこと。

鎧パズル、完成品の高さは11cmなので、ぴったり。

 

彼の誕生日のプレゼントにしたいので、できれば二週間以内に届けて欲しいという旨を伝えると、「ガラスの部分はまだ作らなくちゃいけないけど、大丈夫だと思うよ~」と。

やった~!!!

 

電話を切り、メールで改めて注文。

支払いもその日にネットバンキングで済ませる。

ケースが出来次第、メールで連絡してくれるとのこと。

 

彼を驚かせたいので、届け先は彼のご両親の住所。

彼のお母さんに事前に知らせておく。

「荷物届いたよ~」なんて彼に連絡がいったら、せっかくのサプライズが台無しだ。

あ、彼のお母さん、お父さんに伝えておいてくれるかなぁ、と少し不安に思ったけれど。

 

彼の誕生日の10日前。

付き合って4周年の記念日を祝うため、三泊四日でネイピアという町に遊びに行きました。

帰りの車の中。

私のスマホが鳴る。

運転していたので「あ、なんだろ、見てみて~」と彼に頼む。

彼はスマホを手に取り、「メールだよ」と。

 

その瞬間。

 

ケースが出来たというメールかもしれない、と我に返り。

「あぁ~!見ちゃダメ!」と運転しながら叫ぶ私。

「えぇ?」と困惑しながらも、彼は私のスマホを元の場所に戻してくれました。

「メール見た?」と焦って聞くと「いや、ケースがどうのこうのってのが見えたぐらいだけど…何、俺の誕生日プレゼントとか?」と彼。

あぁ~、やっぱりケースが出来ましたっていうメールだったんだ。

なんというタイミング。

 

あまりの私の激しい反応のせいで彼も察しがついたようです。

仕方なく全てを白状(?)。

 

ちなみに、数日後「なんか荷物が届いたぞ」と彼のお父さんから彼にメッセージが。

後で彼のお母さんが「ごめん、旦那に言うの忘れてた!」って謝ってきたけれど、その前にもうバレちゃったし。

サプライズも何もなくなってしまいました。

 

さて、ケースが届いたのはよいものの。

肝心な鎧パズルはまだ完成しておらず。

代わりに、日本に一時帰国した際に、宮島で買ったタヌキの置き物を入れてみました。

 

 

ケースを作ってくれた職人さんにもこの写真をメールで送ったところ、ウェブサイトに載せていいか聞かれました。

こちらのウェブサイトにケースの商品例として載せられています。

 

長い間、タヌキがこのケースの住人でしたが、彼が鎧パズルを完成させてからは住人が変わりました。

現在はこんな感じです。

 

 

タヌキがかわいそうなので、もう一つケースを頼もうか検討中…。