高校時代の思い出話。
英語科だったので、英語の授業は普通科よりたくさんあったけれど、他の科目の授業ももちろんありました。
くだらないことに対し「愚の骨頂」という言葉をよく使っていた現代文の先生。
まだ若くて、女子高生にからまれるとついニヤニヤしてしまう生物の先生。
他の生徒は苗字で呼ぶのに、私のことだけは名前で呼んできた、中年だけど背が高くスラっとした数学の先生。
ビートルズファンなのか、ビートルズの歌を英語の授業中に生徒たちに歌わせる、トイストーリーのバズ・ライトイヤーみたいな英語の先生。
田舎の高校だったけれど、いろいろな先生に恵まれ(?)ました。
古典のK先生は、つまらない親父ギャグや下ネタを言うおっさんで、少し熱血系。
古典に興味がなかったせいか、ノリの温度差のせいか、私はK先生とはあまり接点がありませんでした。
古典の授業中に数学の問題集をやっていたのを注意され、注意された後も数学の問題集をやり続けたら、こっぴどく叱られたことも。
(数学は大好きだったので。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある古典の授業中。
課題を忘れたクラスメイトの一人が「だって、時間がなかったんだもん」とK先生に言い訳。
その言い訳を聞いたK先生は、
「時間ってのはなぁ、あるとかないとかいうものじゃない。時間は作るものなんだ!」と。
それまではボケーっと聞いていた私でしたが、なぜかその言葉がすごく胸に響きました。
時間がないぐらいすごく忙しくなることはもちろんあるでしょう。
でも、「時間を作る」という概念は大事。
高校在学時、そして高校卒業後もそれを意識し続けました。
高校を卒業した後、ワーキングホリデーに行くお金を貯めるため、バイトを掛け持していた私はとても忙しく。
でも、移動時間やバイトの休憩時間、英語の勉強をする時間を作るよう努力し、「時間がない」と自分に言い訳をするのは避けるようにしました。
最近はすっかり忘れてしまっていたけれど、高校の頃の話をブログに書いていた時、ふとK先生のこと、そしてK先生の言葉を思い出しました。
高校を卒業して数年後、K先生が癌でお亡くなりになったと担任の先生から連絡が来ました。
まだ50歳半ばだったはず。
Time is not what you have or don't have.
Time is what you make.
これからも自分に言い訳せずに、頑張っていこうと思います。