去年の1月は、トラクターキースイッチがご臨終してアマゾンから中国製のキースイッチに交換したが、結線を間違えていた。
それからキースイッチを使うのをやめて、押しボタン式に変更した。
キースイッチを取り外す時に結線している線が何の線かも調べず、気軽に取り外した。しかも何色の線がキースイッチのどの部分につながっているかもメモしなかった。
こんな場合、キースイッチにつながっている結線の一本一本をどこにつながっているか調べてから対処するのが一番いい。
三菱トラクター1980年代製の28馬力、そのトラクターのキースイッチには7本の線がつながっていた。調べたら次のことがわかった。
1 黒・・・電源線・・・バッテリーからのプラス
2 赤・・・燃料の電磁バルブにつながる線
3 黒・白のライン・・・グローシグナル
4 黒・赤のライン・・・グロープラグ
5 黒・黄色のライン・・・セルモーター
6 細い赤・・・オルタネーター
7 細い緑・・・後方のライトの電源線
画像では、6番と7番の線は一つの端子にまとめられている。アンプ端子が開いているのは、アマゾンで購入したキースイッチの端子にもともとついていた端子が小さいためにネジが太かったためにアンプ端子を切って開いた。
一つ一つの線をキースイッチの端子につなぐとき、それぞれの線がつながっているものがキースイッチのどの端子につながるかは、つながっている先にある電装品の求めるものによる。
1 黒・・・電源線・・・バッテリーからのプラス・・・常時バッテリーからの電気が来ているから、キースイッチの構造上、たいていは中心部分につなげる。
2 赤・・・燃料の電磁バルブにつながる線・・・キースイッチを1段目に入れた時につながればいい。接点としては、a接点。
3 黒・白のライン・・・グローシグナル・・・電熱線が赤くなることでグローが温まったと判断できるものだから、あえてつなぐ必要はない。これは4番の線と同じところにつなぐ、キースイッチを左側のグローに入れた時の接点。これもa接点。
4 黒・赤のライン・・・グロープラグ・・・3番と同じところ。
5 黒・黄色のライン・・・セルモーター・・・キースイッチを右に一杯に回した時の押さえていないとすぐに戻るところの接点につなぐ。これもa接点で指を離すと接点が解放される→セルモーターが止まる。
6 細い赤・・・オルタネーター・・・キースイッチを1段目に入れた時の接点、2番と同じところ。
7 細い緑・・・後方のライトの電源線・・・これもキースイッチを1段目に入れたところの接点、2番と同じ。
キースイッチは、バッテリーからの電源が常に通じている端子をたいていは、B端子と表示しているようだ。
B端子は、キースイッチの中心の端子。他は周りに端子が配置されている。
1 1段目ーーー右に一杯に回してもつながる状態
2 右に一杯回して指で押さえておく位置ーーーその時だけ通電する・・・スターターに使う
3 左に回して指で押さえておく位置ーーーその時だけ通電する・・・グロープラグに使う
1から3までのキースイッチの位置=端子は、いろいろな表現があるようだ。過去に取り付けていたキースイッチは、アマゾンで購入したキースイッチの表示とは異なる。
間違えた実例
アマゾンのキースイッチを取り付けた時の間違えは以下の通り。
1 燃料バルブにつながる線(上記の赤の線・2番の線)をつながないでーーー陰に隠れていてつなぎ忘れたーーースターターが回ったが、エンジンは始動しなかった。
2 グローシグナルにつながる線を燃料バルブなどにつながる線と同じ端子につないだため、キースイッチを1段目に入れてからずっと発熱線に電気を流し続けたために、エンジン始動中ずっとバッテリーを使っていたため、バッテリーを上げてしまった。
キースイッチにつながる線は、ほとんど余裕の長さがなかった。とても結線がやりにくい。しかも古いトラクターなのか、アマゾンで購入したキースイッチは、端子のねじが太くてアンプ端子に入らなかった。
なお、現在はキースイッチを使うのをやめてすべて押しボタン式に変更した。グローシグナルに使っていた線は、グローシグナルにつながず、電圧計につないで電圧を見るためのものにした。そのほうが、グローシグナルに電気を送らない分、グロープラグに安定して電気を流せる。
今のトラクターは結線数が少ないのかどうか知らないが、コネクター式になっていて間違えることはない様子だ。
7本の線は、テスターと電線を使って導通を調べて行先を特定した。作業灯の線までキースイッチにつないでいるとは思わず、電磁バルブがあるなんて全く心外だったが、わかれば、あとはつなぐだけ。もちろん、キースイッチの端子がキーの操作でどのような挙動なのかもテスターで調べる。