回転式バリカン「無双」の評価 | 農業機械のブログ

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回転式バリカンの別メーカーのものを試してみた。

https://www.sanyo-mt.co.jp/item/item0070.html

 

 

 

使用時間にすると、10時間以下。さっそくぼろが出てきた。上下の歯の間に草が挟まってしまう現象。スーパーカルマーとの比較では、スーパーカルマーではこんな状態はなかった。ちなみに、スーパーカルマーの刈刃は、少し異なる。

上下の歯の間に草が挟まって開いているのがわかるはず。結局こんな状態で使ったが、刈払い機が突如エンジン回転数が変動するほどの抵抗になっていた。

 

中心軸部分に草が詰まっている。

 

 

無双の下側。メーカーがわかっていないのは、こんなにでっぱりがあると横移動がしにくいこと。あのさ、メーカーさん、あずけて地面を滑らすように動かすんだ、草や凸凹に引っかかりやすいんだよ。

 

 

無双という回転式バリカンの欠陥といえるのが、上下の歯の間に草が挟まることだ。それは刈る能力が悪くなることだ。スーパーカルマーの場合、刃の切れ味がかなり悪くなってから発生することがある。

 

無双のタイプは、古くは「クサカリマンプロ」と同じ。それと同じ系統なのが、「草刈丸」。

 

スーパーカルマーは別系統。ただし、スーパーカルマーの弱点は、硬い茎を刈る時の負荷で内部ギア部品がすぐに損傷することだ。

 

無双を作っているメーカーのものは、衝撃試験とか、鉄などの硬く回転がストップするようなものを挟んだ場合などをテストしたらしく、内部機構は自信があるみたいだ。

 

回転式バリカンの欠陥は、内部機構の耐久性と刈刃にある。

 

無双タイプは、刈刃の間に草が挟まる欠点。

 

スーパーカルマーの欠点は、内部機構の脆弱性。

 

なお、無双の欠点の一つに新品状態でも「スズメノカタビラ」のような細い茎で強靭さのある草を刈るのが苦手。写真に写っている無双内部に草が詰まっているのは、スズメノカタビラ。その草と似たような草はかなり刈りにくい。

 

他方、スーパーカルマーはスズメノカタビラでも意外によく刈れる。

 

無双とスーパーカルマーの刈刃に挟まる草

 

無双

 

 

スーパーカルマー

 

 

回転式バリカンを使うのは、クワ代わりに使えるからだ。そのため土も少し削り取ることもある。だからクワ代わりの除草に使える。

 

側条除草は、アスパラ作付の後、収穫中が一番いい時期だが、収穫と草取りを併行できないため収穫後に行うから草も大きく硬くなっている。ブラシカッターならいいが、それは飛散が多い。それに株際ギリギリがやりにくい。

そこで回転式を使う。前年はクワを使ったが、スーパーカルマーが何度も壊れてあきらめてクワにしたが、草取り量が多いと機械でやるほうが早く進む。

 

いいものはなかなかないな。