アスバラガスの夏秋栽培を導入するきっかけは、作付したアスパラが7月中旬以降、倒伏によって萌芽しているのを見たことだった。
立茎栽培のもともとの始まりは普通露地栽培の収穫後の茎葉処理だった。その処理中、萌芽しているのを見て「これを収穫して一つの作型を作れないか」ということだった。
しかも減反が始まり、水田でアスパラを栽培したが数年中にとん挫、水田ではアスパラは適さないとまで言われていた。
夏秋栽培の特徴は春先から立茎を開始、7月中旬以降の萌芽を収穫することにある。
導入は最初が簡単だった。そのまま立茎させていれば萌芽してきたからだ。
しかし、問題点がある。最初から夏秋収穫を計画してその様にやれば、雨さえきちんと降れば潅水なしでも収穫になるが、もともと普通露地栽培していたものを夏秋収穫にするのは要注意だ。
普通露地栽培の物を夏秋栽培に転換した時は最初の年がほとんど獲れなかったばかりか、次の年も悪かった。そして、ある程度の収穫量になったものの、収穫量の変動が大きい。
一度普通露地にした物を夏秋栽培するのはとてもよくないということだ。
逆の夏秋栽培を普通露地にすることはまだやってはいないが、多分、よろしくないと思われる。