農業機械のブログ

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農業関係、農作業、その他日常の記録

6月14日に収穫終了した。

 

今年は4区画の収穫で、通い作地の区画は5月29日で収穫終了。去年洪水で完全に冠水したところ。やはり洪水の影響が出ていた。

ここの区画は、以前、畑地化したところ。5年間だったか、アスパラならアスパラを作り続けることで補助金。そんな中の洪水。シーダーテープなら耕せば半日もかからないが、草取りは無理だな。どうやって更新するか考えもの。苗だと、16列長さ200メートルあるから、ちょっと無理だな。部分更新だろう。

 

茎は細くなって収穫量そのものが減少。非常にやばい症状。

 

二つの区画は、更新株の収穫で今年から収穫した区画は、10日ほどで収穫終了。この区画は、去年収穫してみたが手ごたえ悪く1日でやめた。一昨年の24㎝ポットの定植株で今年は、いまいちの手応えだった。

 

セル苗定植の株の区画は、去年収獲初年度で15日くらい収穫したからまずいなと思って6月2日に収穫終了。72穴セル苗株。これまでの経験から言うと定植時期が7月中旬以降のため、はっきり言えば、定植時期が遅れすぎて収穫開始の年数を割り引く必要がある。初年度の収穫日数は、お試し程度にしたほうが無難だと言える。

 

最後まで残した収獲区画は、一つの区画で10数年株。当時の作付方法は、生分解マルチ+シーダーだった。2011年。

 

生分解マルチ・・・色は半透明。1か月プラス10日くらいから土がかぶっているところから分解が始まり、雑草抑制能力なしで草がマルチを持ち上げるようになった。ダメだ。

 

生分解マルチ以前は、紙マルチを使っていた。こちらの方は、3か月くらいからほころび始めていた。雑草は、普通のマルチや生分解マルチよりは少し抑制するが、過信してはならない。

 

シーダーテープは、メーカーによると当時で60万くらいでマルチに自動で穴をあけながら種子が穴にはまるような作業機があると聞いたが、紙マルチでも可能だとか。

 

最後の区画は、6月14日で収穫終了した後、数日後に収穫のためしをやったが、出荷しても1キロあるかどうかの量だった。

 

最後まで収穫した区画の株は、数度の洪水を経験した。洪水特有の現象も発生したーーー萌芽時期が1か月以上ずれ込む株が4割くらい発生するもの。

 

それでも今年の具合は、妙に多くの株から萌芽があった。洪水後の萌芽遅れが治った?

 

アスパラやっていて洪水で萌芽が1か月以上も遅れる現象を知る農家は少ないだろう。その現象は、メス株に出ると思っている。だいたい4割くらいだから圃場内のオスとメスの比率から言えば、ちょうどあてはまる。

 

これで生分解のマルチングしながらのシーダー直播株は、今年で姿を消すこととなる。今後更新準備予定。

 

収穫終了すると気の抜けたビールのようにパッとしない。

 

雨が目立ってきたため本格的な作業は、畦間の草刈をロータリーモアでやったことだけ。

 

ロータリーモア使用前にカバーを外して巻きついた草を取り除き、回転軸部分にオイルをやって段取り。この作業、なんだかんだと1時間はかかる。

 

いざロータリーモア・・・ガキンッ!

 

シャーボルト切断した。ついでに接続軸のゴムリングの補強カバーのような物が少し外れていたのを直した。

 

写真のベルト状のバンドが黒いゴムリングの周囲に巻かれている、ようなもの。

 

ゴムリングは、駆動時の力をゴムの弾力で受けてロータリーモアに伝える。

 

場合によっては、ゴムリングがバラバラに破損する。今では8000円以上すると思う。

 

下の写真にあるのは、シャーボルトと右のゴムリング。

 

ゴムリングは、PTOとロータリーモアとのつなぎをロータリーモア側のひっかけ部分に引っ掛けて回転を伝えており、普通の作業機のようにPTO軸と完全につながっているわけではない

 

メーカーに一言、鉄の補強材のようなもの、嵌めるような感じで装着するようにしたらいいと思うが。今の奴は、嵌めるじゃなくてただ単に巻いているだけ。

 

 

 

シャーボルト切断

 

原因は、PTO入れっぱなしでディスクが草の上に乗っかっているような感じで急にクラッチを繋げたためにロータリーモア側の負荷過剰により切断。

 

ロータリーモアの使用時は、半クラッチ気味につなげる必要がある。クラッチをすぐに離すようなつなぎ方だとモアを上にあげていてもシャーボルトが簡単に切断してくれる優れもの。

 

いつもは26馬力のトラクターを使っているが、28馬力にしたとき、パキンッ パキンッと続けざまに切断したことがあった。

 

使用トラクターの馬力は、説明書には24馬力だとか。

 

修理後、ムカッとしながら仕事をふけて午後からやることにした。

 

圃場の草は、よく伸びる。生育良いな。

 

下の写真の区画は、養生株。

 

 

たくさんの区画があるが、以前シーダーテープ播種最後の株の様子を見ながらだったが、なぜか、意外に生育が良い。

 

シーダーテープ方法もうやめたのに心変わりを狙ってアスパラが勢いよく生育しているのかなとさえ思った。

 

これまでの種苗の定植方法は、すべて出来損ないと言えるものばかりだった。

 

なによりもセル苗を最初にやって鉢上げするのだが、鉢上げ時期は、セル苗の一般的な種苗期間(普通45日とか128穴)をはるかに超えていたため、老化苗・いじけ苗っぽい。

 

そんな苗を鉢上げしてもいい苗にはならないという理屈。

 

苗定植株よりはシーダーテープの直播株のほうがむっと来るくらい生育がいい。ただし、欠株が多いことと生育の高低差が大きすぎる点が問題点。

 

それでも来年少し取れるくらいの生育ぶり。2022年作付。

 

直播でも標準栽培暦で言うとすでに播種時期を大幅に超過している。そのため、教科書には、播種限界日を超えたものは、次の年の標準播種日の株の生育とあまり変わらない、とか。

 

同じことは苗の定植日にも言える。

 

道北のような気候風土では、自分流の根拠を自然に発芽する様子にしている。だいたい6月10日くらいが自然的な発芽日だ。そういうわけで我流のアスパラ栽培は、そんな発芽日を栽培暦の根拠にしている。ーーー最初のころ、それを考慮せずに播種年を1年目の1年株に考え、順次加算して収穫時期を決め込んでやったことがあったが、過収穫となって収穫3年目に「絶滅」した。みじめな終わり方だったな。

 

・・・・・去年の洪水の通い作地のアスパラも順次更新しなきゃならないし、来年には、すでに更新予定だし、アスパラやる人、名寄なら、無料で10.5センチポットの大苗無料供給しているくらいだから、更新必要時期に合わせてアスパラやめる人もいるような話だ。

 

めんどくさい種苗。今までシーダー直播でやってきたものだから、種苗のイロハがなし。試行錯誤で何とか現在までだ。

 

種苗は、露地種苗。種まいた時だけパオパオトンネル。

24㎝ポットを筆頭に12㎝ロングポット(25センチ)。

 

10センチちょっとの溝にポットを設置している。

24㎝ポットを地面の上に置くとトラクターが跨げない。下げたら跨いで中耕ローターで地面をかっちゃいてみたところ。

 

 

厄介者のポットが12㎝ロングポット。以前は土寄せで倒れないようにしていた。溝に入れて倒れなくなったものの、融雪の重みで倒れることがわかった。そこでプランタを買っていたのでプランタに入れてみた。

 

馬鈴薯コンテナのような大きさには、12㎝ロングが11個入る。重い!

 

プランタだと8個でまあまあ持つならこのくらいで。

こんな仕事とっくにやっていなきゃならないもの、方法が決まっていない時はノラリクラリとやっているから仕事がきつくなる。

 

以前は地面にじかに置いたのが始まり。それでは、水の保水性が速くて、収獲中に「まだ大丈夫だろう」の合言葉で半分枯らしてしまったこともあった。24㎝ポットでうまい具合にへまをしてくれる性分で。

 

本当に種苗って嫌な仕事だ。作るのはいいんだが、どうやるかが頭にないため困り果てる。ハウス作る?面倒なもの増やすことにしかならない。

 

方法がないわけではないから何とか見出すとかないな。