これまで日本の3D映画ブルーレイはこれが最後と言いながら数回紹介してきましたが、まだまだありましたね(^^;
今回も邦画の3Dブルーレイなのですが、2000年公開のバトルロワイアルを2010年に3D化した、
バトル・ロワイアル3D!(゚Д゚)クワッ
高見広春原作の小説を、あの深作欣二監督が実写化した映画ですね。
当時は社会現象にもなったので、映画を見たことがなくても名前は知っているのではないでしょうか?
自分も原作小説の大ファンで、劇場版も公開後すぐに観に行きました。2000年12月公開だったので、もう23年も前なんですね……(゚Д゚#)
懐かしいなぁ。
見終わったあとにとても肉が食べたくなり、焼肉を食べに行ったのを覚えています( ̄▽ ̄;)
いつも通り、MetaQuestを使用したVRでの 3D視聴になります。
2010年当時は、3D版の映画を上映しているのは知らなかったと思います。
3Dなので、オープニングからオリジナル版とは違う3DバリバリなCGが入っていますね。
立体化された原作ロゴのあとに、
映画版ロゴも3Dになっていますね。
VDでBigScreenを立ち上げての鑑賞ですが、ぶっちゃけて言うと画質があまり良くないので、VD上で再生しても変わらなかったかも……。
戦慄迷宮みたいに、4Kリマスター版3Dブルーレイを出してくれたら嬉しいんですけどね。絶対ないだろうなぁ。深作健太さん、出してくれないですかね。
始まってすぐですが、原作を知っているとこれから始まる惨劇を思い浮かべて、この写真だけで涙が出そうになってしまいますよね(´;ω;`)ブワッ
主演は当時まだ新人だった藤原竜也と前田亜希。
バトルロワイアルのストーリーを簡単に説明すると、経済危機に陥り少年犯罪が爆発的に増えた日本で、大人に反抗するコントロールできなくなった子どもたちへの見せしめを兼ねて作られたBR法という法律に基づき、毎年全国から抽選で選ばれた中学校の1クラスに殺し合い(バトルロイヤル)をさせるというお話。
今回は、藤原竜也演じる秋也がいる城岩中学校3年B組が選ばれてしまい、修学旅行へ向かうバスの中で生徒たちは催眠ガスで眠らされてバトルロワイアルの会場である島へ運ばれてしまいます。
そこにいたのは、生徒たちが1年生のときに担任だったキタノ。
生徒たちの「今日はちょっと皆さんに殺し合いをしてもらいます」というセリフが有名なシーン。
原作にはいなかった映画版オリジナルキャラをビートたけしが演じています。
説明ビデオには、宮村優子が出演しています。
バトルロワイアルのルールは、3日間クラス42人で殺し合いをして、最後に生き残った1人が優勝。
3日後に2人以上残っていた場合は、首に付けられた首輪の爆弾が破裂し、全員が死亡するという過酷なルール。
さらに区切られたエリアは時間の経過とともに立入禁止区域となり、そこへいた場合は首輪が爆破されてしまいます。
説明中反抗した生徒2人をキタノが見せしめに殺してしまうのですが、血飛沫が3Dでスゴい迫力になっています。
でも、ここのカメラに血がついたままパンするシーンはちょっとやりすぎ?
食料と武器が入ったバッグを手渡され、ゲーム開始です。
この映画、今ではあり得ない組み合わせでキャストが豪華なのですが、
この人誰かわかりますか?(^◇^;)
当時まだ19歳だった柴咲コウ!
第三の主役的な立ち位置で、スゴい演技を見せてくれます。
他にも、
これまた若い栗山千明!
柴咲コウも美女ですが、この頃の栗山千明はスーパー美少女ですよね。
この映画を観てタランティーノがキルビルに栗山千明をオファーしたのは有名ですよね。
ところどころで、暗転してセリフが文字として出てくるシーンがあり、物語をさらに印象付けます。
肝心の3D感ですが、2000年公開の映画を頑張って3D化したよねぇ……という感じで通常シーンは一部シーンを除けばかなり控えめな立体感ですが、
血が飛び散るシーンは、
ガッツリ飛び出します(°∀°)b
さすがにジュラシックパーク3Dの比べてはアレであすが、当時のフィルムを3D化したのであればこれなら及第点ではないでしょうか。
バトルロワイアルは原作のストーリーも秀逸なのですが、
深作欣二監督は、深作節全開でエンターテイメントとして完璧に映像化してくれました。
キャスティングの妙もさながら、これは深作欣二監督でなければ撮れなかった名作でしょう(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ
ところどころ、原作を知らないと「え?何があったの?(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)」というシーンがありますが、こういうシーンを省かずうまく短縮化しているのも上手いです。
オリジナルキャラであるキタノの存在もいいですね。
原作だと金八っぽい先生だったのですが、深作欣二監督がビートたけしを指名してキタノが生まれたそうです。
意外と風景が気を使って3D化されていますね。
まぁ、3Dでいちばん見応えがあるのは、
やはり戦闘シーン!
三村を演じた塚本高史とのバトルシーンから、
クライマックスのシーンまで、3D版はかなり迫力が増しています!(๑˃̶͈̀o˂̶͈́๑)
今ではちょっとアレな感じな山本太郎も出演。ほんと、もう絶対に揃うことがない豪華なキャストだよなぁ。
ちなみに劇中に出てくる絵は、たけしが実際に描いたもの。
これは誰のアイディアだったんだろう?
エンドロールも背景がCGで3D化しています。
エンディングのテーマ曲は、土屋アンナに変わっています。でもバトロワはやっぱりDragon Ashだよなぁ……。
深作欣二監督は、続編のバトル・ロワイアルⅡの撮影途中で亡くなってしまいました。
バトルロワイアルⅡってどんな話だったっけなぁ。
なんか主人公が変わっていて、秋也たちは伝説の人みたいになってるんだっけ?
ついでなので、2Dの特別篇も見直してみました。
血飛沫の出るシーンや戦闘シーンは、3D版を見たあとだとだいぶ物足りないですね。
画質はちょっとボケた感じですが、2D版のほうが綺麗かなぁ?
もしかしたら3D版はアプリ側の設定でシャープネスがキツくなっていたのかも。
それとも3D化するために全体のシャープネスを上げたんですかね?
2D版のエンディング。
やはり最後も写真がいいなぁ。
オープニングと違って、桐山と川田が欠席扱いの丸窓で入っているのがいいですよね。
そして曲はやはり「静かな日々の階段を」。これぞバトル・ロワイアル!という気がします。
久しぶりに観ましたが、やっぱり面白い!
高校生が殺し合うというリアリティがないお話なのに、疑心暗鬼や自己中心的に殺しを行ってしまう心の駆け引きがうまく現されていて、やはりバトル・ロワイアルは名作でした。
家にある2Dブルーレイはイギリス版だっけな? 劇場版と特別篇両方が入ったボックスです。
3Dブルーレイはちょっとお高いのですが、バトルロワイアル好き&3Dブルーレイが見られる環境であれば、是非とも持っていたいコレクターアイテムですね。
劇場版をやっていたのと同じくらいの時期だったと思いますが、
コミカライズ版もあって、これもまたいいんですよね。
原作でも描ききれていなかった生徒一人一人のバックボーンの話が丁寧に描かれていてとても面白い漫画でした。これも全巻持っています。
バトル・ロワイアルは原作小説、漫画版、映画版とそれぞれがすべて面白いですね。
とっつきやすいのは映画版なので、未見の方がいましたら観てみてはいかがでしょうか。