今までいろいろな3D映画を観てきましたが、3D効果の出来栄えとストーリーの面白さを吟味してナンバーワンを決めるとしたら、この映画かもしれません。




それは、






王朝の陰謀!(๑˃̶͈̀o˂̶͈́๑)



中国の唐時代を舞台に判事ディーが難事件を解決していくシリーズで、中国版シャーロック・ホームズなんて呼ばれている、ツイ・ハーク監督の映画です。





え?




王朝の陰謀って2D版しかないでしょ?(=゚ω゚=)ん?




と思った人もいるでしょう。




ハイ、この映画、日本では2D版ブルーレイしか出ていないのですが、先日ドイツのAmazonを見ていたときに、





ライズ・オブ・シードラゴンの3D版を発見したんですよ!ヽ(゚∀゚)メ



そしてなんと、





闇の四天王と黄金のドラゴンもありました!(≧∇≦)



派手な演出にストーリーも面白いのですが、ツイ・ハーク監督のワイヤーカンフーアクションがまた秀逸なんですよね。

3D効果もこれでもかというくらいふんだんに使われていて、まさにこれこそ娯楽大作と呼ぶにふさわしい出来!(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ




特に、ライズオブシードラゴンは、32億円という巨額の製作費を掛けただけあって、本当に凄い!!!





原題は、狄仁杰之神都龍王。

中国では2013年公開でしたが、日本ではなぜか1年後の2014年公開でした。


興行収入96億円もの大ヒット3D映画だったにも関わらず、日本ではミニシアターで2Dのみの公開という、不遇の名作ですね。





オープニングは、唐王朝の町並みがCGで再現されています。

ここのCGは、そこまででもないのですが、





その先のアクションシーンがスゴいんですよ!





艦隊が謎の相手に襲われるのですが、特撮とCGを上手く組み合わせて使っていて、



3Dで観ると大迫力!(°∀°)b



というか、完全に3Dを前提として作られているので、3Dで観ないとこの映像の真の迫力はわかりませんね。





奥行き感、飛び出しどっちもスゴい!

冒頭でコレですからね。ヤバいです……。





こちらが主人公のディー・レンチェ(狄仁杰)。

洛陽の大理寺(当時の裁判所)に就任早々、大事件に巻き込まれてしまいます。



各所で3D効果の使い方がよく考えられており、





ディーが壁に掛けられた地図を覗き込むと、





バタバタっと地図から建物が飛び出してきて、立体的な地図になっていきます。


これ、ディーの頭の中で思い浮かべたものを具現化しているんですよ。





そして、そのまま立体化した地図の中に入り込み、不審者の行き先を推理します。





他にも、回想シーンなどで人物の前や後ろに3D映像を出したりと、他の3D映画では見ない手法を効果的に使っています。





アクションシーンもずば抜けています。


3Dなので、スゴい迫力のアクションが繰り広げられますが、





香港(中国)映画は、重力をちょっと無視して横にびょーんと移動したり、空中でクルクル回るワイヤーアクションがまたいいんですよね。


ツイ・ハーク監督はワイヤーアクションの第一人者なので、アクションシーンが面白くないわけありません!(°▽°)




アクションはワイヤーだけでなく、





3D効果を活かした、こんなマトリックスのようなシーンもあります。ここも3Dで観ないと本当の良さは伝わらないでしょう。


この映画、2Dで観て楽しかったという人は、絶対に3Dで観てもらいたいですね!





3D効果の効いたアクションシーンは、まだあるの?というくらいてんこ盛り!


ここまで激しい3Dシーンが続く映画は、他にはないんじゃないかなぁ。





2010年代当初は日本でも3D映画が撮られていましたが、これには全然及ばないですね。レベルが違いすぎます。


まぁ、予算が桁違いだからというのもあるのでしょうけど、そもそも監督の3Dに対する意識が全く違うのでしょうね。

撮りたかったのか、言われて撮っただけなのか。違って当たり前なんでしょうけど。






続編の闇の四天王と黄金のドラゴンも3Dなのですが、3D感はライズ・オブ・シードラゴンのほうがすごいですね。


闇の四天王は2018年公開の映画なのでCGはパワーアップしているのですが、3Dで観るにはCG然としすぎているシーンが多いんですよ……(; ̄ェ ̄)





その代わり、謎解き要素はパワーアップしています。シリーズ3作の中で、いちばんホームズっぽいんじゃないかな?


ストーリーは前作の続きなので、間違ってもこれから観てはダメですからね。





もちろん3Dがスゴいシーンもたくさんあります。

特にこの火花が落ちるシーンは凄かったですし、





法師の使う法術も3Dで表現されているので、より中国映画らしさを漂わせているのはグッド!





あれ?

高速ばぁばが友情出演?(A゚∇゚)ハテッ?





法術だけでなく、ド派手なワイヤーアクションシーンももちろん満載!


さらに、第1作に繋がるあのシーンがあったりと、ファンにはたまらない内容です。





しかし、3D面だけで見たら、なんだかパワーアップしたのかスケールダウンしたのかわからないw


前作と全く違うアプローチで作っているのはかなり高く評価できますし、今作の話もとても面白いのですが……。

言うなれば、前作があまりに良く出来すぎていたのでどうしても劣って見えてしまう……ということでしょうか( ̄▽ ̄;)


でも、②が面白かったという人はこちらも絶対に観るべき映画でしょう。






ツイ・ハーク監督の王朝の陰謀ですが、


①王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件


②王朝の陰謀 ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪


③王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン


の3作があります。

公開順だと①②③ですが、物語内の時系列は②③①の順で、②③は①の前日譚(海外版のタイトルにはヤングディーと書いてありますね)となっています。



そのため、①ではディーをアンディ・ラウが演じていましたが、②③の若き日のディーはマーク・チャオが好演。


自分は①②③の順で観ましたが、今から観るなら②③①がオススメですかね。






何度も言いますが、



3D映画好きなら絶対に観るべき映画ですよ!( *• ̀ω•́ )b グッ☆



※海外3D版はリージョンB、日本語字幕吹き替え共にありません。②1750③-6250



海外でも3D版があるのは②③のみですが、ツイ・ハーク監督は本当は①も3Dで撮りたかったそうです。ですが、当時は3Dで撮るためのスタッフが揃えられなくて諦めたんだとか。

①も3Dになっていておかしくないような映像なので、3Dで観たかったです。


続編やってくれませんかね。③と①の間の話を最新技術の3D映像で観たいなぁ。








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オススメです!








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