突発性難聴を発症して早いもので3ヶ月が経過した。

なんだかあっという間だったなぁ( ̄□ ̄;)

突発性難聴の聴力は3ヶ月で固定と言われているので、おそらくもう右耳の聴力はこれで変わらないのだろう。
自分の場合は退院後はほぼ変わらず(若干は良くなった?)、大きな回復はなかった。まぁ、低音スケールアウト、4分法100db(聾=全く耳が聴こえない状態)からのスタートを考えれば、これでも相当良くなったのだろう。


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【現在の症状】

聴こえ
突発性難聴を発症した右耳の聴こえは、体感で左耳の1/3くらいだろうか。自分の右側にいる人とも会話可能。自分の場合は全音域が平均的に回復しているので音割れはなく、聴こえるボリュームが小さいだけだ。
ただし、大きな声の人や大きな音を発するものがあると、それに引っ張られて他の音がかなり聴こえづらくなる。
音域は8,000Hz以上は聴こえないので、虫の音などの超高音は右耳では聴こえない(左耳は15,500Hzまで聴こえる)。


耳鳴り
左耳のシーとキーン音。右耳の耳鳴りはほぼ無いが、左耳の耳鳴りが大きく頭の中で響くと両方でなっているくらいに煩く感じる。

聴こえはともかく、耳鳴りだけでも完全に消え去ってもらえたら生活が楽になるのだが……。





2〜3ヶ月の間にやった治療を振り返ってみた。


・注射 5回

・腱引き 3回


あとは整形外科のマッサージが数回と、漢方医への通院。注射と漢方医以外は、突発性難聴の治療というよりも首肩と腰の痛みとコリを除去する目的が強い。


以前に行っていた鍼は、既に自分の突発性難聴には全く効果なしと判断し中止。
やはり1回行って少しでも変化がある、もしくは3回行って変化がない治療に関しては、発症初期〜2週間の間はともかく、それ以降は意味がなかった(個人差はあるだろうが)。

特に保険適用外の治療に関しては、法外とも言える治療費を設定しているところもあるので、発症2週間以降に通院する判断は慎重に行った方がよいだろう。高いからといって効くわけでもなく、安いからいいわけでもない。
あくまで個人の意見だが、もし鍼へ通いたい場合は、同じ鍼治療でも、数回行って効かないと思ったら違う鍼灸院へ行ってみることをオススメする。相場よりべらぼうに高くて効かないなら1回で見限ってもいいだろう。効くなら高くても通う価値はあるかもしれない。要は自分の症状にあった効果的な治療を適正な価格で行ってくれるかどうかだ。効かない治療にお金を払い続けるのは無駄です。


「発症から2週間を過ぎていたら、一刻も早くうちで治療をしたほうがいい」

「出来るだけ多い回数きた方がいい」

「うちはたくさんの突発性難聴の患者がいて良くなっている」


おそらくどの突発性難聴対応をうたっている鍼灸院へ行ってもこう言われると思います。

出来るだけ多く通ったほうがいい。
これはもっともです。
お金に余裕があるなら、行けるだけ鍼治療を受けるとよいでしょう。
しかし、鍼灸院を選ぶ際は以下を必ず確認しておきましょう。

鍼治療を受ける場合は、
❶どれくらいの症状の人が
❷発症後どれくらいから通いだして
❸何回くらいで効果が出たか
をしっかり確認しておきましょう。
もちろん個人差があるのでなんとも言えませんが、軽度の人が来たのを「治した!」と言われても、重度の人にどれだけ効果があるかわからない。
発症後1週間で来た人を治したのに、発症後3週間過ぎてから通おうとしている人に「うちなら治せるかもしれない。時間が経ってるからとにかく来てくれ」と言われても、3週間過ぎてから通った人の実績については話さない。そんな鍼灸院はやめたほうがいいでしょう。
自分と同じような実績の人が治っていれば安心です。そうでなければ、ダメ元でいくしかありません。どの鍼灸院を選ぼうとも、もちろん治る保証も治らない保証もありません。

そもそも、数回やって効果が全くないのに、治療を続けるかどうか話さないとこはやめたほうがいいですね。保険適用外の治療はとにかくお金が掛かるので、しっかりとした治療計画を立ててくれるところ以外は問題外だとおもいます。
鍼灸院も商売ですから、お客を囲い込みたいのでしょうから、通えば治ります、などと甘い言葉をかけ続けることでしょう。治るか治らないかわからないのですから、どんどん通わせたほうが商売としては美味しいでしょう。
もちろん少しでも変化があれば続けるべきだと思いますが、そうでなければ辞めどきをしっかり見極めましょう。
もしくは、自分で

まずは何回まで行ってみて、そこで効果がなかったら辞める!

と決めておいてから通ったほうがいいでしょう。
もちろん何回で効果が出るなんていうのは誰にもわかりませんし、発症からどれだけ時間が経っていても治る人は治るのかもしれません。それは誰にもわからないのです。だから、自分で決める必要があるのです。

また、個人的には相場の2倍以上の料金を取っているところへ行くなら、相場の金額のところへ倍の回数通ったほうがいいでしょう(自分が調べた突発性難聴対応の鍼灸院の都内の相場は5,000〜7,500円くらいでした)。


ここまでかなり鍼に対して否定的なことを書いているように思われるかもしてませんが、首周り(首と胸鎖乳突筋)がガチガチになっている人は、ある程度鍼も併用すると良さそうなので、お試しで一度だけでも行ってみるといいと思います。
首肩のコリを取るのに自分に合っているようであれば、突発性難聴に効果が無かったとしても通ってみて損はないと思いますよ。






【3ヶ月の治療を終えて】

ここまで書いたことはあくまで自分の例ならびに個人的な意見のであまり参考にならないかもですが、にしても後になって後悔しない治療を受けることが重要ですね。
己の体です。誰も責任を持ってくれません。あなたの体のことは、もちろん自分も責任はもちません(「お前が鍼が効かないって言うから行かなかったけど、行ってたら治ってたかもしれないだろうが!」
なんていうクレームをする人はいないと思いますが、念のため前もって伝えておきます)。



自分はたぶんですが、突発性難聴においてかなりいろいろな治療を受けている方だと思います。

発症してから今までに受けた治療を並べると、


・ステロイド点滴 26回

・星状神経節ブロック注射 18回

・混合ガス吸入 41回

・注射 24回

・鍼治療(鍼灸院3ヶ所計) 13回

・咀嚼筋マッサージ 3回

・マウスピース作成

・アレルギー性鼻炎治療

・漢方医による漢方薬

・腱引き 3回

・整体(怪しかったので1回で辞めた)

・整形外科でのマッサージ 数回


こんな感じ。
かなり必死でした。そりゃそうですよ。片耳が全く聴こえなくなったんですからw
治療費の合計は計算すると悲しくなりそうなのでしません(´□`。)
ちなみに発症から2ヶ月目までの治療はこちらを参照


発症27日目に診療所の先生に、

「固定期になってからの治療は……」

という話がありましたが、これは結果としてみれば先生の言った通りでした(詳しくは過去ログを参照)。


ですが、自分で後悔しないようにと思ってやったことなので、いくらかのお金(実際はかなりの金額だが……)と時間を無駄にしてしまったかもしれないが、後悔はしていません。もしそれらの治療をやらずに3ヶ月経って回復していなかったとしたら、

きっと、


「この期間にあの治療もやっておけばよかった……」


と思っていることでしょう。

あの時やっておけば……という治療といえば、高圧酸素療法は受けてみたかった。
入院時に早期からこの治療を併用して受けていたら、もしかしたらもう少し回復していたかも、と思うことはある。
まぁ、受けていてもどうなっていたかわからないから、別に後悔はしていないんだけど。




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【突発性難聴になったら】

突発性難聴になったら、とにかく早期にいろいろな治療を試してみるべきだ。
近所の耳鼻科で突発性難聴と診断されたのに、軽度なら別だが症状が重いのに


「1週間薬を飲んで様子を見ましょう」


なんて言う医者だったら、もっと大きな病院へ行ってセカンドオピニオンを受けましょう。
重度の突発性難聴なのに上記のようなことをいう医者なら、間違いなくヤブです。全ての医者が必ずしも正しいことを言っているとは限りません!
軽度でも心配なら大きな病院へ行って聞いてみた方がモヤモヤがなくなるので良いでしょうね。

ヤブな医者にとっては、あなたは数多くいる患者の一人に過ぎません。
突発性難聴なんだから治らなくても統計確率的におかしくない、と単純に考えられるかもしれません。
ですが、あなたにとってその耳は他に替えのないものです。

あなたが行った病院で行っている治療法以外に、



他に可能性がある治療法があるのであれば、できるだけ多くの治療法を早期から受けましょう!



突発性難聴の回復効果が最も期待できるのは、発症から2週間以内です。
ステロイド点滴は最低限あるところを、重度の人は、他に星状神経節ブロック注射、高圧酸素治療、混合ガスのうち2つ以上の治療を受けられる病院を探しましょう。もし今入院している病院がステロイド点滴のみであれば、すぐさま退院して上記の条件を満たす別の病院へ行った方がいいと思います(あくまで自己判断と個人の責任において、先生と相談した上で行って下さいね。自分は、ステロイド点滴のみの病院で回復しなかったので、上記の3つの治療を行っている病院へ転院した患者さんがいるという話を、耳鼻科の先生から実際に聞いています。その患者さんが最終的にどうなったかまではわかりませんが……)。
初期であれば鍼治療も併用してもいいかもです。というか2週間以内であればもしかしたら効果があるのかも……。




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なんだかんだとくどくど長く書きましたが、別にまだ突発性難聴の治療も耳鳴りの治療も諦めたわけではありません!

引き続き、注射は通うつもりだし、漢方薬も続けるつもりです。
他にもまだ試してみたい治療法もいくつかあるし、発症から3ヶ月を過ぎたからといって、効く治療法がないとは限りません。機会があればダメ元で別の鍼灸院や整体にも行ってみたいとは思っています。

もちろん、突発性難聴になった時のように、突然難聴も耳鳴りも無くなるかもしれないし。




あきらめたら
そこで試合終了
ですよ……?





いや、別にこれが言いたかったわけではありませんが、まだまだ諦めませんw
まだ試していない治療法で回復していくのかもしれないし、何年かすれば新たな治療法が出来るかもしれない。

新たな治療法にチャレンジしたら、効果のある無しにかかわらず記事にしたいと思います。



突発性難聴の治療に関する記事はこちらにまとめていますのであわせてご覧ください。