O病院へ着いたのは14:30。ロビーには70人くらいの人が……いくらなんでも混みすぎだろう。
紹介状を添えて初診受付を済ますと、初診待ちの患者は17人もいるとのこと。さすが人気の病院と言ったところか。これは随分待ちそうだな。
問診票を記入して待つこと20分。順番は一人しか進んでいなかったが、名前を呼ばれ診察を待つ席へ移動。ここで紹介状が功を奏したのか(というか症状が症状だからだったからか)。
この時、初めて片耳が聞こえなくなって驚いたことがあった。自分の名前が呼ばれたので、視界に入っていた左にいる看護師に、
「はい」
と言ったが無視されたので、
「○○(自分の名前)です」
と告げたら、
「○○さんはあちらですよ」
と自分の右奥にいる看護婦を指差された。
( ゚ ▽ ゚ ;)
どうやら、右から呼ばれているのが音の反射で左から聞こえたと錯覚したらしい。左にいた看護婦もちょうど誰か別の人を呼んでいたので、視覚も相まって勘違いしてしまったようだ。これは今後注意せねば……。
診察室に入ると、モニター付きの内視鏡?で鼓膜周辺を拡大検査。どうやら右耳が軽度の中耳炎になっているようだ。
他にも触診で顎関節症、首の筋肉パンパン、歯並びが悪いなど言われ、
「これ今回が初めてじゃないでしょ?
前にも聞こえなくなったことない?」
いやいやいや、流石に耳聴こえなくなったら病院行くって(´□`。)
数日前に短時間なっただけということを告げ、ここでも聴力などいくつか検査をすることに。
大きなバッグを持っていたので、看護婦さんが
「バッグこちらでお預かりしましょうか?」
「お願いします」
と言うと、
「もしかして入院の準備が入ってるんですか?(・Θ・;)」
と言われたので、
「そうです」
と答えると笑っていたw。さすがに初診で入院の準備までしてくる人はいないのかな?(^▽^;)
ここでの検査は聴力検査と鼓膜に圧力をかける検査。聴力検査をしてくれた人が新人なのか機器の操作がたどたどしく、途中上司の人が来て測定を一部やり直していたようなのが気になった。大丈夫なのか?
検査後、再び先生の診察。
結果としてはやはり突発性難聴。
しかもかなりの重度らしい。(´д`lll)
これが初日のオージオグラム。
上の点線が左耳(正常)、下の実線が右耳。125~500Hzは測定不能。聴こえの目安となる平均聴力レベルを示す4分法では105db(90を超えるといわゆる聾、耳が全く聴こえない状態)。
状態をわかりやすく説明してもらうと、こんな感じらしい。
超高度難聴やん……(ノ)゚Д゚(ヽ)
そりゃ何も聴こえないよね(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。ウンウン
「通院して治すこともできますが、入院してしっかり治すことをオススメします。今日からでも入院できますがどうしますか?」
「はい。今日から入院します(。・ω・)ノ゙」
聴力検査の結果を見て、低音側を指差し、
「こっちの音が全く聞こえてないんだけど、反応はあるんだよね。逆の耳で聞こえてるかもしれないからなんとも言えないけど、普通はこういう出方はしないから治ると思いますよ」
どうやら骨に響く音だけはなぜか拾えているようだ。
正直、この何も聴こえない状態がこの先どうなるのかは想像つかないが、もう準備もしてきてあるのでそのまま入院することに。
期間は2週間。仕事の都合も話してもう少し短く出来ないか交渉したが、最長2週間で、良くなれば10日くらいで退院も考えましょう、というところで落ち着いた。
昨日、家族や事前に入院することを伝えていた友人に今日から入院することを伝えると、
「え? 入院?(・・;)」
という返事が返ってきた。やはり入院するほど重症だとは思っていなかったようだ。こちらにしてみれば右耳が全く聞こえないんだからそりゃそうでしょ、と入院を告げられても驚きもしなかったが、突発性難聴にならないとこの症状の重さはわからないのだろう。
入院初日は空き部屋の関係でなんと個室!(別費用なし!)
入院初日はベッドにてステロイド点滴。点滴するのなんて何年ぶりかも憶えていないや。
しかし個室は快適。どこかへ出張へ来てビジネスホテルに泊まっている気分。なのでずっと個室がいいけど、翌日からは6人部屋、その後も数日おきに3~4人部屋を転々とするようだ。
こうして、症状のわりには大した不安もなく入院生活が始まった。