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気むずかしい いろいろ

芝居、ミュージカル、落語、映画、
後輩、神社・読書・心理・呪いと祟りも。

映画「リバー、流れないでよ」のポスター

コロナ禍、旅行業がすべて止まった2022年。

真冬の貴船のを舞台に、貴船で大人気の料理旅館「ふじや」を貸し切って、

京都を中心に活動しているヨーロッパ企画が製作した映画。

こんなん、オモロイに決まってるやん。

 

関西に住んでいて、演劇好きならこの映画を愛せるはず。

コロナ禍の演劇バッシングに負けずに、こんな映画を作ったヨーロッパ企画すごいよ。

 

コロナ禍、自粛自粛で時間がたしかにループしていた。

行動範囲が狭くて、なんにも変わらない。

※わたしは結構、その時間が好きだったけど。

 

ただただ、大事な時間が流れていく。

なにも変わらない。焦る。焦る。

 

そんな気持ちをタイムループという現象で表現した本作。

しかも否定的でなく、肯定的に表現するところがヨーロッパ企画の上田誠らしさ。

同じことの繰り返しな日々から、どう抜け出すか。

その時間をどう捉えるか。

 

主演の藤谷理子が、フランスに旅立とうとしている恋人と、

ループする2分間を最大限に利用してデートを楽しむ姿がかわいかったな。

彼女のへちゃげた声が、めっちゃかわいい。

雪の中をかけずりまわって、冷たい川をわたって、やりなおせる2分間を

いろいろと試して楽しんでいた。

 

人生はやり直せないし、だいたいは同じことの繰り返し。

サラリーマンじゃなくても、作家でもだいたい同じことの繰り返し。

でもそれは、悪いことじゃないし、

とはいえ、みな少しづつ変化しようとしてる。

 

遠回しだけど、なんとなく上田誠なりの人生賛歌に思えた。

ちょいSF映画で、コメディー映画だけど、コロナ禍での人生応援映画でもあったんだなと、

今更ながらおもった。

 

マイナスな環境を嘆いたり、怒り散らす人より、

こうやってポジティブに変換できる人が好きだなぁ。

柔軟性をかんじる。

 

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2023・日本
監督: 山口淳太
原案・脚本: 上田誠
製作: ヨーロッパ企画/トリウッド
配給: トリウッド
出演:
藤谷理子、永野宗典、角田貴志、酒井善史、諏訪雅、石田剛太、中川晴樹、土佐和成、鳥越裕貴、早織、久保史緒里、本上まなみ、近藤芳正
 

あらすじ:
京都・貴船の老舗旅館「ふじや」を舞台に、仲居のミコトや番頭、料理人、宿泊客たちが突然「2分だけが繰り返されるタイムループ」に囚われてしまう。時間が2分経つと全員が元の位置に戻るが、前のループの記憶は各自が保持しているため、原因を探りながらループ脱出を目指す。コミカルな混乱の中で集団の協力と人間模様が浮かび上がる、群像劇的なコメディ作品。