いや、ありがたき展示会だった。前期最終日、ギリギリ間に合った。
吉野は大好きな場所で、3回ほど行った。
金峯山寺で蔵王権現も拝んできた。
吉水神社、櫻本坊、金峯神社、吉野水分神社も参拝した。
毎回、クタクタになるほど歩いて参拝したのに。
こんなに一同に拝見できるなんて、こんな圧巻な展示会はない。
すごかった。
その日、めちゃくちゃ坐骨神経痛がでて激痛だったのに、
2時間やすまず、あっちみたり、こっちみたりして、
足も腰も限界きてるのに、逃さずみたくてめちゃくちゃしてしまった。
痛みを我慢してでも、見たかった。見て、よかった。
さらに嬉しかったのが「役小角」の像がたくさん展示されていたこと。
奈良の神社仏閣をまわっていると必ず目にするのが「役小角」。
この修験道の開祖の像が、こんなにずらりと見れるのもうれしかった。
役小角、変わり者すぎて大好き。
わたしの勝手な仮説だけど、
役小角は、修行というより「問い」の答えをさがしていたのだと思う。
黄泉の国、黄泉平坂、地獄・極楽の入り口、境界線を。
日本神話にでてくる神に会おうとしてあっちこっち、
村人が恐れて足を踏み入れなかった場所に行ってたんちゃうかなと思う。
その度胸とか、勇気とか、恐れを知らない行動が、
まわりからは「厳しい業を行う修行者」として認知されたのではないかと思う。
きっとADHD的な偏りのある人で、人一倍集中力と探求心が旺盛だったのだと思う。
役小角の足跡をみつけるたびに、この人はどんなひとだったんだろう?と興味がわき、
この展示をみて、自分なりの仮説にたどりついた。
信仰とかきっと、二の次だったんだよ。
と、こういう妄想ができる時間が本当に楽しい。
ロサンゼルスのカウンティ美術館所蔵の蔵王権化立像だけは、撮影可だった。
鎌倉時代(13世紀)
どういう経緯で、海を渡ったのか分からんが、
ここまでキレイに保存してくれていてサンキューなのである。
「美術品」としての保存方法が、ここまで色鮮やかに残れている理由だと思うから。
そして、如意輪寺の如意輪観音坐像は、美しかった。
これ、重要文化財にすら指定されてないのが不思議。

逗子からでた、この蔵王権化立像も迫力があった。
布の柔らかさと、炎の激しさの表現が、圧巻。
この像が彫られた時代の歴史が分からないのだけど、
よほど理不尽なことがあったんだろうなと想像する。
逗子も美しかった。塗装が全部のこってたら、どんな感じだったんだろうか。
やっぱ、図録かうかな~。
この展示、ほんとう奇跡だと思う。
奈良のあっちこっちの本尊や秘仏が、めったにお目にかかれない秘仏が、
こんなに一同に会するなんて、奇跡や。
企画立案から実施までどれだけ年月がかかっただろうかとか、
どうやって金峯山寺をはじめとするお寺を説得したんだろうか。
どれほどの信頼関係を築いたんだろうかと、裏側のことまで考えて楽しめた。
廃れつつある「信仰」を、このまま秘めるより、
開示して広め、継続を願って公開することにしたらしい。
どういう未来がまっているんだろう。
「秘仏降臨」って番組をたまたまみてたんだけど、
一度もお寺をでたことのない仏さまが、
大事に大事に人に担がれて2時間かけて下山した。
これをまた戻さないといけないのだから、頭が下がる。
行ってよかった!
後期も行く!
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2026年5月10日
@奈良国立博物館
みんなに見られて、撮られての権化さま。





