録画ストックから。
伊礼彼方の「奪われた光」をもう一度ききたくて。
王になるはずだったメレアガンの
悔しさ、恥、怒りを爆発させる歌なのだが、
この歌、よくできてる歌だなと思う。
怒りが爆発した時、それは独りきりの時に限りだけど
「あ”------っ!!!」って叫ぶ時がある。
あの叫びを、裏声シャウトで表現するなんてスゴイな。
歌える人、少ないと思うけど。
オペラ「魔笛」なみの喉に相当負担がかかると思う。
タンがからんだらイチコロや。
殺陣ができて、ファルセットを多用できる喉の強さがあって、
さらにラスボスとしての威厳にみちた存在感と魅力がないと成立しない。
キャスティングが難しい役だろうなと思う。
それを考えると伊礼彼方は、説得力がある。
顔の彫が深いから、怒りの表情も伝わりやすく、目の周りを真っ黒に塗って、
目を見開いて瞳孔が開きっぱなしの表情が、とくに映える。
この迫力なら、ケンちゃん王ぐらいイチコロやろうと思ってしまうが 笑。
この映像をみるの2回目なんだけど、演出がちょっとなーと思った。
コロナ禍もあっていろんな制約があったのかもしれない。
だけど、歌唱部分の演出が、歌謡ショーみたいに安易で安っぽかった。
演技と歌唱のつながりが悪く、
ひとりセンターで歌う→照明落ちる→幕が下りる→袖から次の演者がセンターに立つ→センターでひとり歌う→照明・・・
が繰り返される場面が多く、暗転が続くと物語がぶつ切りになる。
そこが残念だったかな。
_______
タイトル: ミュージカル『キングアーサー』
公演年・国: 2023年
原作/原案: 『アーサー王伝説』に基づくミュージカル作品(フレンチミュージカル日本版)
音楽・脚本・歌詞(原作版): ドーヴ・アチア(Dove Attia)
日本版台本・演出: オ・ルピナ(Oo Lupina/韓国演劇界の演出家)
翻訳・訳詞: 高橋亜子
企画制作:
主催: 梅田芸術劇場/兵庫県、兵庫県立芸術文化センター(ツアー各地)
出演:
アーサー:浦井健治
メレアガン:伊礼彼方
ランスロット:太田基裕
グィネヴィア:宮澤佐江
ガウェイン:小林亮太
ケイ:東山光明
マーリン:石川禅
モルガン:安蘭けい
その他出演:碓井菜央、加賀谷真聡、工藤広夢、当銀大輔、長澤風海、加藤翔多郎、長澤仙明、半山ゆきの、新井智貴、大井新生、大場陽介、岡田治己、加藤さや香、鹿糠友和、鈴木百花、高島洋樹、高橋伊久磨、高橋慈生、田口恵那、東間一貴、内木克洋、長嶋拓也、永松樹、西尾真由子、花岡麻里名、藤本真凜、MAOTO、松平和希
あらすじ:
ブリテン王国が混乱と争いに揺れる時代。
聖剣エクスカリバーを引き抜いたことで若き青年アーサーは王に選ばれ、円卓の騎士たちと共に理想の王国を築こうとする。
彼は力による支配ではなく、「平等」「正義」「信頼」を掲げ、新しい秩序を目指すが、その理想は次第に現実の欲望や裏切りと衝突していく。
忠誠と愛の狭間で揺れる騎士ランスロット、王妃グィネヴィアとの禁断の関係、王の姉モルガンの復讐心、そして王権そのものを否定する敵メレアガンの存在が、王国の内側から崩壊を招いていく。
理想を掲げた王は、人を信じることで裏切られ、赦すことで秩序を失い、愛を守ろうとして王国を壊してしまう。
「正しい王とは何か」「理想は人を救うのか、壊すのか」
円卓が崩れ、仲間が敵となり、愛が罪へと変わるなかで、アーサーは“王であること”の重さと孤独を引き受ける決断を迫られる。
▼配信みた時の感想(2023年)
