舞台 チ。―地球の運動について― | 森山未來、三浦透子、吹越満、窪田正孝、成河、吉柳咲良、大貫 | 気むずかしい いろいろ

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舞台「チ。地球の運動について」出演者
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この漫画、原作もアニメも観ていないが、帰ったらすぐに原作を読みたくなった。
わたし好みの宗教観、思想、哲学の根本を照らす内容だったからだ。

 

客席には原作ファンが多く、幕間には──
「原作との違いはここだ」「舞台表現はこう解釈できる」
と連れに熱く語り続ける人があちこちにいて、その光景もおもしろかった。

 

このセリフは原作なのか、舞台オリジナルなのか?
その“境目”を知りたくなるほど、好奇心を刺激された。

 

舞台は15世紀。
ガリレオが地動説を唱える少し前の時代で、
天文学的には「天動説」が圧倒的な主流。

太陽も星も地球の周りを回り、
地上と天は完全に断絶されている世界観。


地上での人間の営みは“汚れた地獄”で、
死んで天にのぼれば“楽園”──これが当時の思想だった。

 

そして“神の教え”は統治者にとって都合が良い。
理不尽でも「神がそうおっしゃっている」と言いさえすれば、人々は従う。


さらに「神は人間のために宇宙を作った」「地球は特別な星」
という教義が支配の根幹を担っていた。

ゆえに地動説は、その教義の根本を揺るがす爆弾だった。

 

わたしが常々考えている
「神とはなにか?」
「誰が、何の目的で“神”を作ったのか?」
という問い。

 

そのヒントが、この舞台にはあった。

──“神がいなかった時代、人間は無秩序に争い続けた。
 その暴力を束ねるために、権力者は“神”という不滅の存在を必要とした。”

国王は死ぬが、神は死なない。
神は姿を見せないから、代わりに“神の言葉を伝える者”が必要。
その伝道者が、自らの欲望を「神の言葉」として語るのに都合がよかった。

 

神は絶対だから、人々は異議を唱えられない。
異を唱える=秩序を乱す=再び殺し合いが起きる。
この“都合”を、権力者たちは巧妙に利用した。

そして、“神の言葉”を理解できない民に伝えるための物語が聖書となった。

 

ここからは舞台を離れて、わたしの勝手な解釈だが──
近年は信仰心の薄い人が増えた。
神を信じても、災厄は次々に起きる。
神を信じていない者ほど好き放題ふるまい、金の力で人を操る。

祈りでは金に勝てない。

 

そうして人は「神なんか本当にいるのか?」と疑い、
神の物語は力を失い、
代わりに“愛”を万能の解決策とする物語が増えたのが現代。

 

吹越満のセリフを聞いた瞬間、
最近の映画が“愛で何でも乗り越える”安易な流れに寄せてくる理由に、妙に納得した。

 

窪田正孝のセリフ
「他人を排除しすぎたら、自分が間違っていることに気づかなくなる」

 

森山未來のセリフ
「オレは結局、ずーっと悪役だったのかぁ……」

 

この2つも、やたら本質的だった。

原作への興味が強く湧いたが、
唯一の難点は──
原作キャラクターの絵柄がどうにも苦手。
なんとも言えない気持ち悪さを感じてしまうのだ。

 

舞台はとにかく最高だった。

長塚圭史の脚本は圧巻。
どうやってこの構造を立ち上げたのか、興味が尽きない。

堀尾幸男の舞台美術は、究極の引き算で美しく、力強い。
照明は情景の奥行きを生み、
音楽は感情を押しつけず滑らかに流れ、
ステージ上に配置された演奏者の使い方も新鮮だった。

 

そしてダンサーたちの身体性が美しく、
アブシャロム・ポラックらしい演出の核になっていた。

なにもかも、美しかった。

 

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2025年11月23日

@梅田芸術劇場

演出: アブシャロム・ポラック
脚本: 長塚圭史
原作: 魚豊「チ。―地球の運動について―」 (小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊) 
音楽: 阿部海太郎

美術:堀尾幸男

振付: エラ・ホチルド
照明:ヨアン・ティボリ

衣装:廣川玉枝(SOMA DESIGN)

殺陣指導:前田 悟
出演: 窪田正孝、三浦透子、大貫勇輔、吉柳咲良、小野桜介、駒井末宙、吹越満、成河、森山未來、岡本璃音、酒井天満、近藤利紗子、柏木俊彦、吉田智則、飯野弘樹、田中美甫、松田尚子、田中凜太郎、吉沢南、石黒瑠衣

演奏:MUSIC for ISOLATION(竹内理恵、ギデオン・ジュークス)
配給/主催: ホリプロステージ他
上演時間: 1幕75分/休憩15分/2幕90分(計約3時間)


あらすじ: 15世紀ヨーロッパの“P国”を舞台に、地動説の思想を禁じる宗教体制の中で、神学を志す少年ラファウが“地球が動いている”という真理に魅せられ、異端として弾圧されながらも知の探究を続ける。やがて思想と体制の対立、命を賭けた表現の場が訪れる。

 

「ドライブ・マイ・カー」をまだ見ていないのだけど、

三浦透子の演技と、透明感のある歌声が抜群にうまかった。

ドラマなんかでみる演技の数十倍よかった。

 

 

舞台「チ。」出演者ビジュアル

 

うしろの席の爺さんと婆さんが、前半ずっと答え合わせするように喋ってたのが腹立った。

高齢者は目が悪いから睨みつけても見えてないし、

「シーっ」って注意しても耳が遠いから聞こえない。

 

こういう老人をみると「老害」という言葉が浮かぶ。

茶の間ちゃうねん!

どういう神経でしゃべってんやろうな。

人の時間を邪魔するな。