刻々と、命のろうそくが消えかかっているカイ。
仕事がひと段落ついたので木、金と午後半休をとった。
金曜日の今日の大阪は、薄曇りで風が部屋の中を通り抜け、
気持ちよかったのでエアコンなしで過ごした。
室温32度。
11時ごろ、カイは浴室でねそべっていて、わたしに見つかり、
気まずそうにしていた。
わたしは、疲れをとるために近所の温泉&サウナへ行き、
大阪のうどん屋が注目する「阿波座ひゃっかく」でとり天ひやうどんを喰らい、
14時ごろに家に戻った。
するとカイが、廊下で転がっていて、立ち上がろうとしたところ、
力が入らず、床に倒れた。
立ち上がるのを諦めて、パタンというカンジで。
部屋の冷房を入れ、カイに水をのませて涼ませていたのだが、
こんどは冷房で冷えて、温かいところに避難しようとしていた。
カイの体力がどんどん奪われていくのがわかり、
どんどん衰弱していく。
少しもめをつむらず、鏡越しにわたしのことをジーっと見て
声なくニャーと鳴き、わたしを呼ぶ。
あぁ、もういよいよかと、カイのそばでずっと体を撫でてやると
ニャーがやむ。
離れると、またサイレントにゃーがはじまる。
浅い息。おしっこのために立ち上がろうともせず、横になったまま漏らす。
おむつをつけるも、今日はおしっこの回数も少なく、
排便も1回きりだ。
ツインカップテリーヌを差し出すと、
皿に顔をつっこみ、テリーヌまみれになりながらも貪り喰らうカイ。
まだ一生懸命、生きようとしている。
なのに、わたしったら、カイを失うことを考えたら、涙が止まらなくて。
涙をおさえようとしたけど、自分でも信じられないぐらい声を出して泣いたりして。
父の看病の時でさえ、父が死ぬまで泣かないときめて、泣かなかったのに、
カイの死だけは、なかなか覚悟がきまらない。
16年間、ずっとわたしのそばにいた。
出張が多くて、あまりそばにいてあげる時間がなかったけど、
人間の家族よりも、ながく一緒に過ごしたカイ。
辛いのはカイのほうなのに、カイ以上に悲しむのはアカン。
わたしの悲しみを察すると、カイは、しっぽをバタバタと床にたたきつけて抗議する。
「ぼくはまだ、しんでない!」って言わんばかりに。
今日が山なのかと、覚悟すればするほど涙が止まらず。
どうしてカイは、少しも目を閉じようとしないのかな。
眠ったら、終わってしまうの?
もう、涙がとまらなくて、止まらなくて、大声をあげて泣き叫びたい。
落ち着かせるために、出張火葬屋に見積もりを頼んだりしたら、
ものすごく罪悪感が・・・。
考えが、少しもまとまらなくて、文章が、乱れに乱れているけど、
どこかに吐き出さないと気が狂いそう。
2025年7月11日。21時。

