映画 SHE SAID/シー・セッド その名を暴け | 気むずかしい いろいろ

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2020年にニューヨークタイムズが報じ、ハリウッドが大混乱した「ハーヴェイ・ワインスタイン事件」。女優のたまごたち、MIRAMAXの秘書たち、女優たちが、この薄汚いオッサンに強姦または、強姦されかけた。その数200人以上。

 

これまでなんども被害者たちが警察にかけこみ訴えたが、業界と、弁護士と、検事にまるめこまれて不起訴となっている。その数18~21件。丸め込んだメンツに、女検事も含まれる。

 

先にNETFLIXで「ドキュメンタリー キャッチ&キル / #MeToo告発の記録」をみたので、事件のあらましは分かった。こっちのドキュメンタリーは、男記者ローナン・ファーロンが事件を追い続けた話をふりかえるドキュメンタリーだ。※ローナン・ファーロンは、ウッディ・アレンとミラ・ファーロンの息子らしい。

 

彼女たちの調査は、2016年からはじまった。なぜワインスタインに目をつけたのか分からないが、調査に4年もかけている。2017年にはニューヨーカー誌でローナン・ファーロンが告発記事を書いたが、威力としては弱かった。ニューヨークタイムズの記者、ミーガンとジョディはワインスタインを確実に有罪にもちこむため、根気強く被害者に会い、インタビューを重ね、実名入りで公表する許可を待った。そして、ワインスタイン側の協力者の情報も根気よく引き出した。

 

そして4年かけてハリウッドに衝撃をあたえる記事を掲載した。

「Harvey Weinstein, Producer of ‘The Artist,’ Is Accused of Sexual Harassment by Multiple Women」

 

ワインスタインはすぐさま逮捕され、死ぬまで刑務所で暮らしても余るほどの刑期を課された。被害者と記者の勝利!

 

女が男に虐げられ、それを告発したら脅され、仕事を失い。記事にしようとしたら、あの手この手で阻む男。劇中、記者のミーガンがバーで男にしつこく誘われ、ブチ切れして「目の前から消えろってんだろが!」って叫んでるシーンがあった。“男”という生き物が、みなハーヴェイ・ワインスタインみたいにゲスなんちゃうかと、なんやかんや言うて、ヤルことしか頭になゲス野郎が!的な怒りが爆発した演技やった。その感覚、めちゃくちゃ分かる。

 

わたしも時々「男はみな女といつでもヤレると思っている」というゼロイチ考えになり、「男はみな死にくされ」という女尊男卑的考えになる。仕事してると特に。うちの業界、上面は整えるが、性根はゲスの塊だから酔うとすぐに本性だすから、腹が立つ時が山ほどある。

 

だから、記者たちに有益な裏どり情報を提供した弁護士と、財務担当者のオッサンどもの態度が、イマイチよくわからんくて。「いちおう良心はあるんだ」と言い訳するが、確実に負けがみえたからリスクヘッジでやってんちゃう?という疑いの目を向けてしまうのだ。

 

「ジャニー喜多川問題」を日本のメディアは数十年黙殺してきた。被害者の数は、ワインスタインをはるかに凌ぐ。ワインスタインは生きて、刑務所に入ったが、ジャニー喜多川は死んだから、なんの痛手もない。

 

ますます権力を持つ男がキライになる。