文楽で「仮名手本忠臣蔵」をみたので、忠臣蔵ものをみたく、ストックからこれを。
2回目である。
あっ、竹内結子が出てた。いい女優さんだったのに、なぜなんだろう。人の悩みは、よく分からん。
2回目視聴も、1回目視聴も思うところは同じで、あらたな発見はなかった。忠臣蔵がテーマだが大石内蔵助は、殿の敵討ちに躍起にはなってないから、先日みた文楽に重ね合わせてみるところは何もなかった。ま、うすうす分かっていたのだが。
なぜ堀部役に荒川良々を起用したのだろうか。一応、血気盛んな若者で、剣のうでがある人物像なのに、みじんも強そうに見えない 笑。それは、わたしが大人計画をみすぎているからだろうか。彼がでてくるとニマニマしかしないのだ。そう演じてるし。
戦いよりも、あの時代の金銭感覚や、武士たちがどんだけ金食い虫だったかを描いた映画だから、堤真一、濱田岳はじめ、みなアホ面つよめの演出。
こんな時代劇やったら見やすいと思うわ。
80年代の記憶がある人たちは、
家族団らんの時間に、時代劇をよく見ていた。だから、忠臣蔵についてうっすらでも知識がある。水戸黄門やら、ほかの時代劇でおおよその生活様式を見慣れている。
だけど、新しい時代の記憶で生きている人たちは、時代劇に触れる機会がない。中世ヨーロッパ、古代ギリシャ、古代ローマなみに分からない時代背景なんだと。時代背景がわからないから、物語が理解できない。おもしろくない。だから、時代劇はじめ、古典芸能に若いファンがつかないと嘆いていた人がいた。
海外からいろんな文化が入り込んでるのだから、もうあの時代には戻れはしない。あの時代のままの時代劇では、コアファンがどんどん死んでいく。そうなると金にならない。だから、こんな創意工夫が生まれるんだろうな。
ま、だれもあの時代のリアルなんて知らんしね。
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2019年日本
監督:中村義洋
出演:堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、荒川良々、妻夫木聡、大地康雄、西村まさ彦、木村祐一、小松利昌、沖田裕樹、橋本良亮、寺脇康文、千葉雄大、桂文珍、村上ショージ、板尾創路、滝藤賢一、笹野高史、竹内結子、西川きよし、石原さとみ、阿部サダヲ