まさか、生でみれるなんて!第二弾。
第一弾は、ビートたけしの単独ライブ。
狂ったように聴いていたのは90年代後半。20代後半。
あの時、狂ったように聴いていたあの歌が、まったく、まったく色褪せずそのまま。声量も、ハスキーさも、たどたどしい英語も、子どものような純粋さも、そのままだった。ビョーク、あのままだった。神戸公演は、オーケストラバージョンだから、歌をじっくり聴かせるアレンジになっていて、うまさが際立つ。
ステージングが、ものすごく簡素で、歌声だけに集中する時間だった。しかも中休憩なしで1時間半。あっという間。
いろんなコトがすごかった。
90年代にきいてた歌声から、まったく変わってないのはなんでだろうか。なんで、汚れないのだろうか。どうしてこんなに純粋で、みずみずしのだろうか。それはひとえに、音楽が好きな気持ちにブレがないからちゃうかと思った。音楽を信頼しているというか。音楽をビジネスと考えず、自己表現を純粋にし続けてるというか。これこそが、ビョークの魅力やな。
38列目でオペラグラスのぞいても、豆粒だったけど、最高やったわ。
8000人収容された神戸ワールド記念ホールに用意された舞台は、めちゃ簡素。
32人のオーケストラと指揮者、PCから投影される無地の背景のみ。ステージのみを照らす簡素な照明のみ。
そんな中、あらわれたビョークは、相変わらずヘンテコでかわいい衣装をまとい、なんと顔にはマスクが!
マスクにちりばめられたラインストーンと素材が照明に反射して、顔まったく見えず w。
だけど、これも彼女の狙いなんちゃうかと。顔じゃなく、歌を聴いて!って。外人公演には珍しく、録画・録音NGだった。ビョークが歌に集中したいからだって。そして、1曲歌い終わるごとに、「アリガトウ!」「ドゥモ アリガトゥ!」と、日本語で挨拶していた。しかも、ちゃんと日本語の音で発音してた。かわいかったー。
Hunter、Jogaあたりをきくと、涙が吹き出そうになったけど、なんとか堪えて歌声に集中。やっぱりこの歌を聴いてたころ、あーだった、こーだったと、思い出さんでもいいことが浮かぶから、即座に消し去る。昔のことより、ビョークやねん。
中休憩かと思ったら、終了だった。1時間半。えーーーーっ!あっという間なんですけどーー。
もっと聴いてたかったな。でもいいか、チケットとれただけラッキーやわ。
客席5%ぐらいは、白人やった。わざわざなのか、ついでなのか。ビョークがきける外国旅行なんて、最高やん。
おっさんと、おばさんにまじって、若者もちらほらと。横の若者カップルは、歌はじまったとたん「鳥肌立った~」って言うてた。うたが上手いの、レベルがちがうよね。込めてる思いが、覚悟が、まったくちゃうんよね。客の反応なんて気にせず、歌いたいように歌ってはるというか。
この人の歌声とパフォーマンスからは、ビジネス臭がまったくしないことが驚きやった。
一生の宝物になったけど、短かったー。
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2023年3月25日
@神戸ワールド記念ホール
Conductor : Bjarni Frímann Bjarnason
Orchestra : muroya strings
衣装:二宮啓(noir kei ninomiya)
ウィッグ:河野富弘(トミコノ・ファンシー・ウィッグ)
ヘッドピース:ジェームス.t.メリー
32人のオーケストラは、日本人だった。最高の経験だろうな。
マスクの協力呼びかけナシ!ずっとずっと、マスクせんかった。外人率より、ノーマスク率の方が低い。
◆セットリスト
Stonemilker
Aurora
Come to Me
Lionsong
I've Seen It All
Freefall
Hunter
You've Been Flirting Again
Isobel
Jóga
Quicksand
Notget
Hyperballad
Overture
Pluto