松田優作、原田芳雄、桃井かおりたちが若手俳優として世間から注目されていた頃、金子正次という俳優がいたんだそうです。この人が、日本のジェームス・ディーン的に取り上げられていた時期があり、ミーハーな気持ちでみたんだよな。
アングラ劇団に所属していたのだが、メシがくっていけないと判断し、自主制作映画「竜二」で主演し、大ヒット上映中に、悪性の胃潰瘍で突然なくなった。しかも、松田優作に看取られて病院で亡くなったってんだから、その悲劇性に注目があつまるでしょう。
金子正次は、33歳の1983年に亡くなったらしんだけど、その彼の半生をめっちゃ若い頃の高橋克典が演じてるんですわ。
わたしの耳なのか、TVのスピーカーなのか低音がすごく苦手。
ということで、終始低音で喋るこの映画の音声が、
ほとんど聞き取れず、真っ当な鑑賞ができなかった。
それでも、金子正次の空回ってるカンジとか、
漲る熱さとかは伝わった。
いやぁ、日本映画でも字幕ほしかった。
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☆2012年のレビュー救済
2002年日本
監督:細野辰興
出演:高橋克典、香川照之、石田ひかり、木下ほうか