日本三大怨霊、菅原道真、平将門、崇徳天皇以外の怨霊となった人物の話をまとめたカンタンな本。なんでこの三大怨霊をはぶいのたかは分からん。
ここで紹介される怨霊となった英雄たちが、なにをした人か。なぜ無念の死を迎えたか。どんな祟りをもたらしたのか。
この3つの構成でカンタンにまとめられている。とても分かりやすい。
学生時代に歴史の勉強をしてこなかったわたしが、40代になって神社をまわるようになって、その土地のいわれを調べるようになった程度の知識でも、分かるように書かれている。
紹介されている人物は、19人。
・崇峻天皇
・蘇我入鹿
・聖徳太子
・長屋王
・藤原広嗣
・井上内親王
・淳仁天皇
・早良親王
・橘逸勢
・後鳥羽院
・藤原吉子
・源義経
・安徳天皇
・後醍醐天皇
・今川義元
・石田三成
・佐倉惣五郎
・西郷隆盛
・乃木希典
日本には、怨霊信仰というのがある。災いや、不可解な死が続いたら、必ずといっていほど“あの人が怨霊になった”とされ、怨霊を祀る。そしてその場が、神社となったり、もともと別の神が祀られていた神社に合わせて祀られたりする。
この本で紹介されている19人のなかで、あがめられず、払われているのは石田三成だけ。家康は、よっぽど石田三成がキライやってんなぁ。
日本の信仰のおもしろいところは、いろいろな厄介者を“神”と祀って、なんとか丸くおさめようとするところにある。これは、現在の、事なかれ主義や、ゴマすり、よいしょの原点やと思う。それに、疫病神、貧乏神、死神と、どこが神様なん?と思うやっかいな存在も“神”と呼ぶ。厄介なものを「かみさま~~!」というて、テキトウに持ち上げて、厄災から逃れようとする。じぶんの先祖も、そうやって生きてきたんやろうかと思うと、おもしろくなる。
ここで紹介されていない人以外も、たくさん非業の死を遂げてるし。“怨霊”っていうてたら、キリがないけど。こういう史実を紐解きながら神社をめぐると、めちゃくちゃおもしろくなる。
