映画 孤狼の血 LEVEL2 2回目は「空虚」 | 気むずかしい いろいろ

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1回目は、8月末。あれから1か月。そして、これを見る直前に「空白」をみている。

 

かっこええ。それ以外に言葉がみつからん。

松坂桃李も、鈴木亮平も、かっこええ。早乙女太一も、めちゃくちゃよかったな。

村上虹郎は、あいかわらず、かわいそうな犬っころで。

中村梅雀については、今回はオチをしっているから、タヌキやなーこのおやじ、と思いながら。

吉田剛太郎と、中村獅童は、ちょっとキャラかぶりしてて、中村獅童演じる記者のへちゃげた声は、なかなか昭和の俳優みたいでおもしろかった。

そんで、なぜ丸山ゴンザレスでてんの?という麻雀シーンも。

 

2回目で、見えてきたのは鈴木亮平演じる上林の、おさえようのない残忍さへの絶望感。こんなに好き勝手してたら、先にあるのは死滅。劇中、「殺してくれーや」と言う場面が2回でてくるが、その言葉から感じるのは、無敵感よりも、絶望だった。自分でのおさえがきかない、どう転換することもない、心の奥底から沸きでる憎しみ、怒り。


そして映画は、この上林にギリギリ感情移入させないように、コントロールしている。それが、どういった種類のコントロールなのか分からないが、上林がなぜこうも残忍になったのかを示す悲壮な過去を描く場面もあったが、同情する一歩手前で、引いたように思う。私だけかな。ヤクザ賛歌ではないと白石監督はずっと言っていたので、上林のヤクザっぷりを「かっこいい!」とだけに、みえないように、セリフや脚本に相当、時間をかけたんじゃないかと、勝手に思う。

 

上林にも愛情や、愛着はあるのだけど、結果として、その“愛”は、怒りや、復讐心の前ではなんの役にも立たなかった。どんな残忍な連続殺人犯でも、赤ちゃんをみて微笑んだり、子犬を撫でたりする瞬間はあるだろう。それに似た、一瞬にすぎない。自分だけを信じ、腹の底をだれにもみせず、笑顔すらない。

 

こんな人、生きててたのしいのかな。と、思いながらみた。鈴木亮平、よくこの役を演じれている。うまい!

 

2度目の鑑賞で思ったのは、「空虚」。虚しさ。井の中の蛙。あわれだね。

 

 

広島は、わたしの故郷で、18年間暮らした。

この映画にでてきた基町の市営高層マンションは、市民の憧れの団地だった。マンションが建つ前はスラムだったらしいが、広島市内で異質な団地。広島市内を一望でき、周辺の民家の日照権も、視界も奪い、とても傲慢な建物だった。

 

この映画を通して久しぶりに見た基町マンションは、ただの巨大廃墟マンションにしか見えず、悲しいやら、ざまみろやらが入り混じる。ショッピングセンター街は、シャッター街で、ボロボロにみえた。そして、宇品のアーケードからのぞく路面電車の駅。ひろしま、ボロボロ。わたしの故郷はいまも、ボロボロなんや。

 

次、里帰りしたら、あの周辺をブラブラしてみようかと思う。

 

 

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2021年日本

原作:柚月裕子 『孤狼の血』

監督:白石和彌

出演:松坂桃李、鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、音尾琢真、早乙女太一、渋川清彦、毎熊克哉、筧美和子、青柳翔、斎藤工、中村梅雀、滝藤賢一、矢島健一、三宅弘城、宮崎美子、寺島進、宇梶剛士、かたせ梨乃、中村獅童、吉田鋼太郎

 

「孤狼の血」ブルーレイ買ってしまった。

 

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<今日のいちまい>

カメラカバーもつけず、直にかばんに放り込んで、乱暴に取り出したりしてたら、やっぱり不具合がいろいろでてきた。

レンズも、本体も、いろいろ入れ替えせなアカンとソニーから連絡が。

もう、α6000売ってないから。上位機種に買い替える手もあるが、7年つかってなじんでるから。

 

そうか、、、7年か。

 

5万円也。イタイな・・・・・・。